研究課題/領域番号 |
21K06453
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
秋葉 宏樹 京都大学, 薬学研究科, 助教 (70739945)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 抗体 / コンジュゲート化学 / テンプレート反応 / 低分子抗体 / クリックケミストリー / 蛍光 / 抗体工学 / 抗体薬物複合体 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、従来の抗体低分子化技術の欠点である、結合能と安定性の両立の難しさに対して、有機化学を利用した分子連結デザインを組み込むことによって、「投与時には安定なFab(低分子抗体)であり、標的上で強固な多価結合を示す分子に変換される」システムを構築する。従来抗体の標的とならなかった分子に対する、新たな医薬品を設計する基礎技術としての発展が期待される。
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研究成果の概要 |
本研究では、低分子化抗体ターゲティングシステムの開発につなげるために有機化学的な連結反応を利用するための基礎技術開発を実施した。抗原上の2つの異なるエピトープに結合する抗体に対して互いに反応する官能基を修飾すると、これらの抗体が抗原分子上に同時結合する際に、抗体間に共有結合が生じる。これによって、1価結合する抗体が2価の強固な結合をみせる分子へと変換される。蛍光団形成反応によってこのシステムの成立を実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果として新たに開発された抗原テンプレート反応は、当初目的とした低分子化抗体ターゲティングシステムの基盤技術としてさらなる開発を進めることで、従来抗体とは異なる特性を示す抗原結合モダリティの実用化につながる。このほかにも抗原分子上に結合した抗体表面での化学反応というシステムを、薬剤送達や抗原検出など多様な応用につなげることで、抗体が従来、医薬や生物科学に利用されてきた領域をさらに広げることができる。
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