研究課題/領域番号 |
21K06458
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
中村 精一 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(薬学), 教授 (90261320)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | メロテルペノイド / 架橋多環式骨格 / ポリエン環化反応 / エポキシアリルシラン / 触媒的不斉還元 / バークレーオンB / 架橋四環性化合物 / 閉環メタセシス / 架橋環 / 短工程合成法 / ルイス酸 / 抗腫瘍活性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、生物活性メロテルペノイドとして知られるバークレーオン類の合成を試みる。はじめにD環上置換基の、環化反応に及ぼす影響を明らかにし、A環を構築した後にD環の酸化度を整えてバークレーオンBの全合成を達成する。中間体からラジカルを発生させ、転位を行ってバークレージオンを、その化学変換により関連天然物群を合成する。また、生合成を忠実に再現する効率的な生合成模倣合成を実現する。得られた化合物を用いて構造活性相関に関する情報を得る。
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研究成果の概要 |
生体内で起こっている化学変換(ポリエン環化反応)を模倣して、顕著な生物活性を示す天然物を合成する方法を検討した。触媒的不斉還元を利用することにより、基質となるエポキシアリルシランを従来より短工程で合成できることが分かった。様々な基質を調製してポリエン環化反応を行い、橋頭位近傍にある置換基の影響を明らかにした。生成物である架橋三環性化合物に対して閉環メタセシスなどの化学変換を行い、全合成まであと数工程となる化合物を得ることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポリエン環化反応は従来、ステロイドなどに見られる多環式縮合環の構築で威力を発揮してきた。一方、私たちは同反応で架橋構造をもつ多環式骨格を構築できることを明らかにしていたが、本研究によりその骨格構築法の実用性を示すことができた。本研究で合成法を確立した化合物群と同一の骨格をもつ化合物は抗腫瘍活性をはじめとする顕著な生物活性をもつが、天然からの供給量がわずかなため、活性の全貌が明らかにされているとは言い難い。本研究は同化合物群の創薬への展開を後押しするものである。
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