研究課題/領域番号 |
21K06469
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 京都大学 (2022-2023) 公益財団法人神戸医療産業都市推進機構 (2021) |
研究代表者 |
安部 千秋 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (00644006)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | GcMAF / マクロファージ |
研究開始時の研究の概要 |
マクロファージの機能低下は様々な疾患の発症に関与することが知られており、マクロファージ活性化因子である生体内免疫賦活物質GcMAFはがん、自閉症、慢性疲労症候群等の疾患に対する効果が報告されている。GcMAFはこれらの疾患への有望な治療候補物質であるが、基礎的な作用メカニズムの欠如のために臨床応用は制限されている。そこで本研究では、GcMAFのマクロファージ活性化の分子メカニズムの解明を行う。
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研究実績の概要 |
本申請研究である「生体内免疫賦活分子GcMAFのマクロファージ活性化機構の解明」は,これまでに明らかになっていないGcMAF(Gc-protein derived macrophage activating factor)のマクロファージ活性化の詳細な分子メカニズムを明らかにするものである。これまでの成果からGcMAF抗体に結合する分子としてヘモペキシンを同定した。LPS投与による炎症惹起によるGcMAF産生とヘモペキシンは同じタイムスケールで変化する事から、マクロファージ活性化に関与する事が予想された。そこで、ヘモペキシンのマクロファージ活性化を評価した。一酸化窒素(NO)産生量を指標にマクロファージ活性化の評価を行ったが、NO産生量ではヘモペキシンのマクロファージ活性化は確認できなかった。次にマクロファージ活性化の指標となるIL-6、IL-1βの発現変化を評価したところ、既知のマクロファージ活性化を行うLPSやGcMAFと比べてマクロファージ活性化能は低いものの、ヘモペキシン添加によりIL-6、IL-1βの発現増加が見られた。 ヘモペキシンがマクロファージ活性化能に関与する事は明らかになったが、同じタイムスケールで変化するGcMAFとの関係を明らかにすることは非常に重要な課題である。そこで、ヘモペキシンがGcMAFのマクロファージア活性化に関与するかを明らかにするために、GcMAFと同時に添加した際のマクロファージ活性化能の評価を検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は2021~2023年度の計画であったが、期間中にコロナウイルスによる試薬の入手ができなかったこと、研究室の移転により研究期間の中断があったため全体的に計画が遅れている。そのため、研究機関の延長を行っており、やや遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
■ ヘモペキシンがGcMAFのマクロファージア活性化に関与するかを明らかにするために、GcMAFと同時に添加した際のマクロファージ活性化能の評価を行う。 ■ ヘモペキシンの糖鎖がマクロファージ活性化に関与するかを明らかにするために糖鎖の解析を行う。
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