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光応答性ナノ粒子を用いた低分子化合物の微細空間における活性の量的制御法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K06497
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47020:薬系分析および物理化学関連
研究機関昭和大学

研究代表者

村山 周平  昭和大学, 薬学部, 講師 (50549649)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワードナノ粒子 / DDS / 光応答性ナノ粒子 / 親水性ナノ粒子ゲル / 機能制御法
研究開始時の研究の概要

過去に我々が開発した、刺激応答性の親水性ナノ粒子ゲルは、その網目構造によって、機能性高分子を、電荷や分子構造などの性質によらず、物理的に安定に保持し、必要に応じて放出・機能させることが出来るため、低分子の機能制御への応用の可能性が高い。本研究では、ナノ粒子形成能を保ったまま、ゲルの網目構造をより密にすることで、低分子の細胞内における、厳密な、量的・時空間的な制御を行う。

研究実績の概要

本研究では、機能性の低分子化合物による、細胞内などの局所空間での機能制御法の開発を行い、その技術を用いることで、細胞内などの局所空間における、低分子について、その詳細な働き、その量的変化の意義、発現タイミングによる役割の違いなどを分析する為のツールとすることを目指して研究を進めており、内包する分子に対する汎用性の高さから、将来的には医薬品の送達システムとしての応用も期待している。
その細胞内局所空間での分子機能制御の手段として、過去に我々が開発した、刺激応答性の親水性ナノ粒子ゲルは、その網目構造によって、機能性高分子を、電荷や分子構造などの性質によらず、物理的に安定に保持し、必要に応じて放出・機能させることが出来るという性質を持ち低分子の機能制御への応用の可能性が高いことから、本研究では、ナノ粒子形成能を保ったまま、ゲルの網目構造を、より密にすることで、低分子の細胞内における、厳密な、量的・時空間的な制御を行うことを目指している。
本年は、過去の研究と比較して10倍のON/OFF比を達成した内容を公表した。
一方で、網目の大きさ変えて行く中で、分子量に応じ低分子がゲルの内部にも侵入することが分かったことから、ナノ粒子内部に酵素を保持させて、侵入してきた低分子について、反応させるような新しいタイプの利用法について、目的とする低分子に丁度良い網目の大きさの粒子を調製することで、酵素を放出せずに安定化させた状態で細胞内で機能させることに成功した(論文準備中)

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年は、過去の研究と比較して10倍のON/OFF比を達成した内容の公表行った。
さらに、ナノ粒子による低分子の漏出速度の制御を生かして、ナノ粒子内部に酵素を安定に保持させて、侵入してきた低分子について、反応させるような新しいタイプの利用法の可能性について、成果の公表を目指した。(学会発表済み、論文投稿中)

今後の研究の推進方策

コロナの状況を見ながら学会発表などを試みる。
低分子の漏出制御にとどまらず、本年発見したナノ粒子の網目構造の違いにより、低分子の移動速度が変化することを生かして、ナノ粒子内部に酵素を保持し、外部の低分子を取り込んで反応させる利用法についても研究の公表を進める。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (16件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (14件)

  • [雑誌論文] Stabilizing and Prolonging the Antioxidant Activity of Catalase Using Nondegradable Nanoparticles2023

    • 著者名/発表者名
      Murayama Shuhei、Sasaki Rikuto、Sakaguchi Soma、Takaki Takashi、Masaru Kato
    • 雑誌名

      Sensors and Materials

      巻: 35 号: 11 ページ: 3525

    • DOI

      10.18494/SAM4557

    • ISSN
      0914-4935, 2435-0869
    • 年月日
      2023-11-08
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Method for Controlling Intracellular Protein Activity Using Photoresponsive Nanoparticles2022

    • 著者名/発表者名
      Murayama Shuhei、Kono Noriaki、Takaki Takashi、Kato Masaru
    • 雑誌名

      Sensors and Materials

      巻: 34 号: 3 ページ: 937

    • DOI

      10.18494/SAM.2021.3585

    • ISSN
      0914-4935, 2435-0869
    • 年月日
      2022-03-03
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書 2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] リソソーム集積性ナノ粒子による生体内機能物質の局所送達と機能発現2023

    • 著者名/発表者名
      佐々木陸杜、村山周平、加藤大
    • 学会等名
      バイオメディカル分析科学シンポジウム(BMAS)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 2種のアミノ酸分解酵素を内包したナノ粒子を用いたがん細胞の増殖制御2023

    • 著者名/発表者名
      倉瀬宙夢、村山周平、加藤大
    • 学会等名
      バイオメディカル分析科学シンポジウム(BMAS)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 細胞機能制御のためのナノ粒子内包酵素の安定性・保存性の評価2023

    • 著者名/発表者名
      宗像日向、村山周平、加藤大
    • 学会等名
      バイオメディカル分析科学シンポジウム(BMAS)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] In vivoリソソーム送達システムの開発2023

    • 著者名/発表者名
      横田萌、村山周平、加藤大
    • 学会等名
      第67回日本薬学会関東支部大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] アミノ酸分解ナノ粒子によるスフェロイドの増殖抑制2023

    • 著者名/発表者名
      村山周平、 倉瀬宙夢、 加藤大
    • 学会等名
      新アミノ酸分析研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] デュアル酵素内包型ナノ粒子ゲルの開発2022

    • 著者名/発表者名
      立堀華奈子, 村山 周平, 加藤 大
    • 学会等名
      第82回分析化学討論会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] デュアル酵素制御ナノ粒子開発と安定性の評価と向上2022

    • 著者名/発表者名
      竹村 今日子, 村山 周平, 小田中 友紀, 加藤 大
    • 学会等名
      第82回分析化学討論会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 光応答性ナノ粒子ゲルによる細胞内GPx機能制御2022

    • 著者名/発表者名
      倉瀬宙夢、村山周平、出川朱花、加藤大
    • 学会等名
      第82回分析化学討論会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 持続的抗酸化活性を示す 酵素内包ナノ粒子ゲルの開発2022

    • 著者名/発表者名
      村山周平、佐々木陸杜、坂口創麻、加藤大
    • 学会等名
      第34回 バイオメディカル分析科学シンポジウム
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] デュアル酵素制御ナノ粒子を 用いた細胞機能制御法2022

    • 著者名/発表者名
      村山周平、立堀華奈子、竹村今日子、加藤大
    • 学会等名
      日本分析化学会第71年会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] アミノ酸分解酵素内包ナノ粒子による細胞増殖抑制2022

    • 著者名/発表者名
      村山 周平, 立堀 華奈子, 竹村 今日子, 加藤 大
    • 学会等名
      新アミノ酸分析研究会第12回学術講演会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] ナノ粒子によるカタラーゼの安定化と持続的な抗酸化活性2022

    • 著者名/発表者名
      佐々木陸杜、村山周平、加藤大
    • 学会等名
      薬学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 高密度ナノ粒子による デュアル酵素の安定化と 機能制御法の開発2022

    • 著者名/発表者名
      坂口創麻、村山周平、加藤大
    • 学会等名
      薬学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] カタラーゼ内包ナノ粒子による 細胞内抗酸化活性制御2021

    • 著者名/発表者名
      村山周平、佐々木陸杜、坂口創麻、加藤大
    • 学会等名
      BMAS
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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