研究課題/領域番号 |
21K06499
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
山本 浩充 愛知学院大学, 薬学部, 教授 (30275094)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 粉末積層化技術 / 乾式コーティング / 個別化医療 / コントロールドリリース製剤 / 微粒子コーティング / オンデマンド製剤 / 放出制御 |
研究開始時の研究の概要 |
患者毎に最適な治療を施すオーダーメイド医療の提供が望まれている。しかしながら薬物の溶出速度を制御する製剤の製造にあたっては、長時間の製造工程が必要となり、コストも高くなる。本申請研究では、粉末を微細かつ高精度に配置、固定化することによって、レーザープリンターで印刷するかのごとく短時間で複数の薬物微粒子に対してコーティングを施し、さらに積層面積・数を調節することによって患者の病態に応じた投与量調節を可能とする完全ドライプロセスでの製剤製造技術に関する研究を実施する。
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研究実績の概要 |
長時間と多くのエネルギーを消費する従来の湿式コーティングプロセスに代わりうる、高分子と薬物の粉末を積層化した後、加圧溶融することによりフィルム製剤とすることで、薬物放出制御能を有する製剤の調製を乾式で実施するプロセスの構築に取り組んでいる。昨年度までの腸溶性コーティング基剤をベースにした研究に加え、腸溶性コーティング基剤に水不溶性高分子(具体的には乳酸・グリコール酸共重合体(PLGA))を配合したハイブリッド材料や水溶性高分子材料を用いた応用展開を検討した。PLGAを腸溶性コーティング基剤に加えることにより、PLGAの末端のカルボキシル基による酸性環境の付与と、疎水性による水の浸透速度抑制効果が付与され、より薄いフィルムで酸性溶液中での薬物の放出を抑制し、中性溶液では薬物を放出させることが可能となることを明らかにした。また、水不溶性高分子でも薬物放出速度を遅延させることができ、苦味マスキングが必要な薬剤に対しても、粉末積層化技術による薬物放出制御製剤の設計が可能であることを明らかにした。高分子の種類によっては、最終的に得られるフィルム製剤が非常に硬く、曲げ特性が低い製剤となってしまうことも明らかになり、このような添加剤については、適切な可塑剤を加えることにより柔軟なフィルム製剤を調製可能であることを明らかにした。 また、高い圧力を加えるほど、フィルムの柔軟性並びに気泡の混入による製品不良の発生を抑制できることも明らかにした。ゲル化する高分子などについても、現在検討を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度の腸溶性コーディング基剤に加え、水溶性高分子など他の材料についても、本申請研究課題の適用範囲を拡げることが出来るなど、概ね計画通りに進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
これまでは、高分子材料の種類がフィルム特性と薬物放出制御能に及ぼす影響を中心に検討してきたが、今後は、粉末積層化を機械的に定量的且つ精密に配置するプロセスの確立確立を中心に進めていきたい。
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