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ミトコンドリア脂質代謝異常に起因する転写活性制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K06542
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
研究機関秋田大学

研究代表者

高須賀 俊輔  秋田大学, 医学系研究科, 助教 (90375262)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードミトコンドリア / カルジオリピン / リン脂質
研究開始時の研究の概要

申請者らは、ミトコンドリア脂質代謝酵素を標的として遺伝子改変マウスを作製することで、新規のラロン型低身長症様成長障害モデルマウス(インスリン様成長因子1の分泌低下を伴う成長障害を呈する)を作り出すことに成功した。本モデルマウスにおいて成長障害の機構を解明する中で、成長因子受容体Ghrの発現低下が見出している。本研究課題では、このミトコンドリアの脂質代謝異常に起因するGhrの発現低下の分子機構を明らかにする。

研究実績の概要

カルジオリピンの生合成経路で、ホスファチジルグリセロールリン酸(PGP)の脱リン酸化を担う酵素を肝臓特異的に遺伝子欠損させたマウス(以下、LKOマウス)では、インスリン様成長因子1(IGF-1)分泌不全を呈し、ラロン型低身長症(ヒト成長ホルモン受容体が原因遺伝子として固定されている)様の成長障害を発症した。
LKOマウスに置ける遺伝子発現の変化をRNA-seqにより網羅的に解析した結果から、成長ホルモン受容体の発現低下が認められ、これがIGF-1分泌低下のメカニズムであることが強く示唆された。さらに詳細な解析を行うことで、LKOマウス肝では、特定の転写因子シグナルが阻害されている可能性が示唆された。そこで本転写因子のシグナル低下が、LKOマウスにおいて認められるリン脂質レベルの2つの変化(カルジオリピンの低下、PGPの上昇)のいずれに起因するのかを検証する目的で、PGPの合成酵素であるPGS1の肝臓特異的な遺伝子欠損マウス(カルジオリピン、PGP共に低下する)を作製し、LKOマウスと同様にRNA-seq解析を行い、結果を比較した。その結果、LKOマウスで認められた特定の転写因子シグナルの低下による影響はLKOマウス独自のもので、PGS1の欠損では認められなかった。この結果から、特定の転写因子シグナルへの影響はPGPの上昇に依存するものと示唆された。
今後、PGPと本転写因子シグナルとの関連について詳細に解析を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

LKOマウス由来の転写因子と標的配列の結合を評価する系を立ち上げるのに時間がかかったため。

今後の研究の推進方策

LKOマウス由来の転写因子では、標的配列との結合が低下している可能性を示す予備的データが得られている。この結果をより定量的に評価するとともに、PGPの上昇との関連の分子メカニズムを明らかにする。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] TIGIT mediates activation-induced cell death of ILC2s during chronic airway allergy2023

    • 著者名/発表者名
      Yamada T, Tatematsu M, Takasuga S, Fuchimukai A, Yamagata K, Seki S, Kuba K, Yoshida H, Taniuchi I, Bernhardt G, Shibuya K, Shibuya A, Yamada T, Ebihara T.
    • 雑誌名

      J Exp Med

      巻: 220 号: 7 ページ: 20222005-20222005

    • DOI

      10.1084/jem.20222005

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Trained innate lymphoid cells in allergic diseases2021

    • 著者名/発表者名
      Ebihara T, Tatematsu M, Fuchimukai A, Yamada T, Yamagata K, Takasuga S, Yamada T
    • 雑誌名

      Allergology International

      巻: 70 号: 2 ページ: 174-180

    • DOI

      10.1016/j.alit.2020.11.007

    • NAID

      130008024334

    • ISSN
      1323-8930, 1440-1592
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 代償的なINPP4B過剰発現によるPTEN遺伝子欠損の機能代替の機構2023

    • 著者名/発表者名
      高須賀俊輔、佐々木雄彦、海老原敬
    • 学会等名
      第46回日本分子生物学会年会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 肝特異的ホスファチジルグリセロールリン酸ホスファターゼ遺伝子欠損によるラロン型低身長症様疾患モデルマウス2021

    • 著者名/発表者名
      高須賀俊輔、海老原敬、佐々木雄彦
    • 学会等名
      第94回日本生化学会大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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