研究課題/領域番号 |
21K06549
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
佐々木 由香 昭和大学, 薬学部, 講師 (40635108)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 膀胱がん / 膀胱炎 / プロスタグランジン / 化学物質 / 膀胱発がん / PGIS / mPGES-1 / 化学発がん / プロスタサイクリン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、mPGES-1およびPGISの遺伝子欠損(KO)マウスを用い、シクロホスファミド誘導出血性膀胱炎やBBN誘導膀胱化学発癌モデルにおける病態の発症・進展に、両酵素および両酵素を介し産生されるPG類が関与するかを検討する。さらに、各々の病態において、病態の進行に伴う遺伝子発現・各生理活性脂質産生の変化、両酵素の局在部位の解析等を進め、いかなる機構で両酵素が膀胱疾患に関与するか、明らかにすることを試みる。両酵素の阻害剤やPGE2およびPGI2受容体のアンタゴニスト、アゴニストの病態発症・進行に及ぼす効果についても検討を行う。
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研究成果の概要 |
化学物質による影響を受けやすい膀胱における化学物質誘導膀胱炎や膀胱がんの発症について、生理活性脂質であるプロスタグランジン(PG)合成系に注目して解析を行った。本研究ではそれぞれPGE2、PGI2産生を担う酵素であるmPGES-1、PGISの遺伝子欠損マウスを用いてシクロホスファミドによる出血性膀胱炎、N-butyl-N-(4-hydroxybutyl)-nitrosamineによる膀胱発がんにおける役割について検討し、これらの酵素が病態に深く関与することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
化学物質曝露に伴う膀胱疾患の発症・進展に、PG類の産生が関わることが予想されるが、膀胱疾患の発症や進展とPG合成酵素との関連についてはほとんど解析が進んでいなかった。本研究によって化学物質による膀胱炎や膀胱がんの発症にmPGES-1およびPGISが関わることが示唆され、これらの疾患の治療標的となりうることが期待される。新たな作用機序の治療法となれば、治療の選択肢が増えることになり、社会的意義も大きいと考えられる。
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