研究課題/領域番号 |
21K06562
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
小谷 典弘 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (90342782)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Proximity labeling / 共通がん抗原 / 2分子会合体 / がん / 抗体医薬 / 2分子会合体 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、分子会合体という新しいタイプの細胞表面抗原の研究を進めていく過程で明らかになった特殊ながん抗原「分子会合体がん共通抗原」について解析・証明を実施し、最終的にそれらを標的とした新しい抗ガン薬剤(抗体医薬)の創薬を目指す研究である。
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研究実績の概要 |
研究代表者らは、がん細胞膜上の分子同士が特異的に会合体を形成する現象について以前より研究を進め、2つの細胞膜上分子の組み合わせで定義される新しいタイプのがん抗原「2分子会合体がん抗原」の同定および抗体医薬開発・がん診断への応用について報告してきた。 最近、数種の培養がん細胞を使用した2分子会合体がん抗原解析で、いくつかのがん種間で共通の会合体がん抗原候補が検出されるという興味深い事象が観察された。ここで観察された事象は、会合体がん抗原に特有の事象である可能性もあり、より詳細な研究が必要であると考えた。本研究では、少なくとも2-3種のがん種間で細胞膜上の有用な「2分子会合体共通がん抗原」の同定および有用性の検証を目指す。 2023年度は、2022年度と同じくヒトがん培養細胞であるA549, MDA231, T98, HeLaS3, Panc1について検討した。2021,22年度はEGFRの抗体を使用していたが、2023年度に一部のデータが他の研究者よりNature Communicationに掲載されたため、2022年度にも使用した免疫チェックポイントで注目されているPD-L1分子の抗体を中心に検討を行った。 上記5種類の細胞上で共通するPD-L1分子会合体をproximity labelingで標識・精製してPD-L1分子に関連する「2分子会合体共通がん抗原」について電気泳動で確認した。 また、昨年までの一連の研究の過程で、偶然にがん細胞から分泌される「細胞外小胞」が、がん細胞自身に結合する現象を見出した。共通がん抗原を認識して結合している可能性もあり、proximity labelingを用いてEV結合に関与する分子会合体について標識し、電気泳動にて確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
途中、一部のデータが他の研究者から論文発表されたので、当初の計画を一部変更しているため。
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今後の研究の推進方策 |
一部の研究データが他の研究者から発表されたため研究計画の変更を行ったが、変更後の実験手法は特に問題がないことが分かったので、引き続き会合体の同定を進めていく。
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