研究課題/領域番号 |
21K06566
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
倉田 里穂 大阪医科薬科大学, 薬学部, 助教 (70711729)
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研究分担者 |
米沢 朋 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(薬学系), 准教授 (60515964)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | TRIM39R / 1型IFN応答 / COVID-19 / hACE2 / hTMPRSS2 / SARS-Cov2-Luc / I型IFN応答 / COVID-19 / hACE2 / SARS-CoV2-Luc / インターフェロン / 感染症 / 炎症 / TRIM |
研究開始時の研究の概要 |
COVID-19は、重篤な症状を引き起こす感染症である。SARS-Cov-2は感染成立のために、宿主のI型インターフェロン(IFN)シグナルを抑制する特異性を持つ。この機構は、MERSやSARSなどの近縁のCoVには存在しない。我々は、ベーチェット病感受性遺伝子としてTRIM39を同定し、転写産物の1つであるTRIM39Rの過剰発現によってI型IFN応答を惹起することを見出している。TRIM39Rはウィルス防御においても重要なI型IFNの制御分子と考える。本研究は、SARS-Cov-2感染においてTRIM39Rがウィルス防御能を惹起するかを検討することを目的とする。
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研究実績の概要 |
2019年末、SARS-Cov-2(COVID-19)のパンデミックは、人類に対する衛生上および経済的な脅威であり、解決すべき重大な感染症である。従来のコロナウイルス感染と類似しているものの重篤な急性症状を引き起こし、その病態は未知であり、特異な機構があると考えられている。病態が不明なので、治療薬やワクチンの開発は未だに、難航している。極近年、COVID-19が感染を成立するために、宿主のI型インターフェロン(IFN)シグナルを抑制している特異性が判明した。この機構は、MERSやSARSなどの近縁のコロナウイルスには存在しない。我々は、TRIM39Rはウイルス防御においても重要なI型IFNの制御分子と考えている。そこで、本研究はCOVID-19感染の際に、TRIM39Rがウイルス防御能を惹起するかを検討することを目的とする。初年度には、エピソーマルベクターへCOVID-19のエントリー受容体であるhACE2およびhTMPRSS2をクローニングした。それぞれの細胞膜貫通ドメイン欠損体であるΔTMhACE2およびΔTMhTMPRSS2と、分泌型を狙ったExhACE2およびExhTMPRSS2を作成した。また、N末とC末にそれぞれV5-6xHisタグを着けた12個のコンストラクトを作製することができ、培養細胞へ遺伝子導入して発現も確認できた。また、偽COVID-19ウイルス粒子の調整も行なっており、増殖生を欠損させたレンチウィルスをルシフェラーゼで検出できるベクターを構築し、ウイルスのパッケージングに必要なプラスミドおよびSタンパク質を発現するエンベロープベクターを用いてSARS-CoV2-Lucウィルス粒子を調整した。予備実験として、偽ウイルスを用いた培養細胞への感染後、Luc定量系構築を試みたが測定感度が良好でなかったため、現在、偽ウイルスの感染条件の最適化の条件検討を行っている。
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