研究課題/領域番号 |
21K06583
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 宏昌 東京医科大学, 医学部, 講師 (10424178)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 神経変性疾患 / 筋萎縮性側索硬化症 / TDP-43 / RNA結合タンパク質 |
研究開始時の研究の概要 |
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、主に中年期以降に発症し、運動神経細胞のみが選択的に変性する神経変性疾患である。未だ発症メカニズムに定説はなく、根本的治療薬も存在しない。 これまで研究代表者はALSの発症メカニズムの解明に取り組み、その過程において、TDP-43発現の亢進がALSの発症に深く関与し、TDP-43発現亢進の抑制がALS治療に有効となる可能性を見出した。そこで本研究では、TDP-43の発現亢進に焦点を当て、①ALSにおけるTDP-43の発現亢進分子メカニズムの解析、②内在性TDP-43発現誘導による新規疾患モデルの構築、③TDP-43の発現制御に作用するALS治療候補薬の探索を行う。
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研究成果の概要 |
筋萎縮性側索硬化症Amyotrophic lateral sclerosis(ALS)は、運動神経細胞のみが選択的に変性・脱落する神経変性疾患である。研究代表者は、これまでALS患者の運動神経細胞を含む脊髄などにおいて、Transactive response DNA-binding protein-43 kDa(TDP-43)の発現が上昇していることに着目し、TDP-43発現上昇が神経細胞に与える影響を検討してきた。本研究では、TDP-43により通常核内に局在するRNA結合タンパク質が細胞質に異所局在することを見出し、さらにそのメカニズムの一端を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ALSを含む運動神経変性疾患の発症機序は十分解明されておらず、また根本的治療法は未だ確立されていない。 ALSの患者数は比較的少数ではあるが、病気のもたらす悲惨さやマイナス面が広く社会的に認知されており、ALSに対する有効な治療法発見のもたらす高齢化社会への影響は大きく、その意義は測りしれないものがある。本研究の成果を基に、将来より有効な薬物が臨床的に実用化され、神経科学領域での学問的な発展に寄与するのみならず、多くのALS患者を救うことで、高齢化社会を迎えた我が国の医療進歩に貢献することと考えられる。
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