研究課題/領域番号 |
21K06597
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
小山 浩史 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (40709656)
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研究分担者 |
上園 保仁 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20213340)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ドキソルビシン / 心毒性 / グレリン / 受容体 / ゼブラフィッシュ / 抗がん剤 |
研究開始時の研究の概要 |
抗がん剤ドキソルビシンは多種の腫瘍の治療に利用されているが、心筋障害や心不全といった心毒性が治療上の問題である。一方、食欲増進作用を示すペプチドホルモンであるグレリンの脂肪酸修飾を受けていないデスアシルグレリンが、ドキソルビシンによる心毒性を抑制すると報告されている。しかし、デスアシルグレリンの受容体や作用機構は不明である。 本研究では、我々が発見したデスアシルグレリンの新規受容体を標的とした解析で、細胞死抑制の作用点の解明や、受容体を刺激する化合物や人工ペプチドによる心不全治療薬開発の可能性を探る。
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研究成果の概要 |
抗がん剤ドキソルビシンの心毒性をデスアシルグレリンというペプチドホルモンが軽減することに着目し、デスアシルグレリンの受容体を探索した。さらに、デスアシルグレリン受容体に結合する化合物やペプチドを探索して、複数の分子を同定した。デスアシルグレリンまたは下流のシグナル分子を刺激することで、ドキソルビシンを投与する際の心筋毒性を軽減し、安全に十分なドキソルビシン投与を行える可能性が示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ドキソルビシンの毒性を抑えつつ、十分な量の投与を行うことができれば、がんの化学療法を心毒性のために途中で中止することなく最後まで実施でき、奏効する可能性が高くなり、がん患者のより良い生活に貢献できると考えられる。
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