研究課題/領域番号 |
21K06614
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
|
研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
西内 崇将 香川大学, 医学部, 協力研究員 (80723113)
|
研究分担者 |
桑原 知巳 香川大学, 医学部, 教授 (60263810)
今大路 治之 (中山治之) 香川大学, 医学部, 講師 (80294669)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | がん支持療法 / がん薬物療法 / 漢方 / 集学的がん治療 / がんサポーティブケア / 漢方薬によるがん支持療法 / 漢方薬 / 腸内細菌叢 |
研究開始時の研究の概要 |
がん薬物療法の進歩に伴う治療成績の向上は目覚ましいが、この背景には同時に副作用症状に対する緩和療法の進歩も必要である。漢方薬をがん支持療法に応用することで副作用症状を予防・低減し、全体の治療成績を向上させる試みに期待が集まっている。一方、がん薬物療法の治療効果に影響を与える新たな宿主側要因として腸内細菌叢が注目されている。漢方薬の薬効と腸内細菌叢には密接な関連が想定されるが、がん支持療法におけるこれら相互作用の重要性を評価した報告はない。本研究では、がん支持療法に漢方薬を用いることで患者の腸内細菌叢と治療効果との関連性を調べ、そのメカニズムを解明することで新たながん支持療法の創出を目指す。
|
研究成果の概要 |
近年の開発著しいがん薬物療法で治療成績を向上には、副作用に対する支持療法の進歩も不可欠な課題である。十分な支持/緩和療法が治療初期から実施されることで、全体の予後改善が示されている[N Engl J Med 2010;363:733-742]。本研究の目的は、古来傷病平癒等に用いられてきた漢方薬を、がん支持療法として応用することで、がん治療の継続や成績向上に寄与できることを検証することである。漢方薬の腸内細菌叢を介した臨床効果に着目し、漢方薬が腸内細菌叢とどのように関与するのかを解明することにより新たながん支持療法の創出を目指している。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2017年の「がん対策加速化プラン」では、がん支持療法の開発と普及が重要視され、産官学代表者の「国民の健康と医療を担う漢方将来ビジョン研究会」から、“漢方薬を用いた支持療法”が提言された。漢方薬による副作用低減データの蓄積、漢方薬の効果予測因子の研究、漢方医学と現代医学との整合性研究などが、課題として挙げられた。しかし、現時点で抗がん薬と漢方薬を併用し検討した研究は未だ乏しい。本研究の成果により、抗がん薬と漢方薬の薬理効果に対する腸内細菌叢の役割と機序の解明に関する検討は、先行研究が乏しい中で国際的な観点からも先駆的な研究に位置づけられ、我が国の対がん政策にも応える研究課題と考えられる。
|