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新規メカニズムを有する抗癌剤創薬を指向した上皮間葉転換誘導細胞増殖阻害物質の創出

研究課題

研究課題/領域番号 21K06625
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
研究機関国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所

研究代表者

松尾 洋孝  国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 薬用植物資源研究センター, 研究員 (70613694)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード上皮間葉転換 / 抗癌剤 / 天然物 / 植物 / スクリーニング / 植物エキスライブラリー / MDCK細胞 / 薬用植物 / 天然物化学
研究開始時の研究の概要

上皮間葉転換 (EMT) は,癌細胞では転移,浸潤の初期ステップとしてEMTが関与していることが分かっている.また,癌の治療抵抗性や,治療後の再発の原因として考えられている癌幹細胞や血中循環癌細胞とEMTの関連も報告されており.EMTの制御に着目した新たな癌治療の戦略が期待されている.申請者はこれまでの研究から,細胞密度を変えることによりEMTが誘導された細胞に毒性を示す,これまでにないタイプのEMT制御物質の探索を可能とする新たなスクリーニング系を考案した.そこで本研究では,薬用植物を探索源に,本スクリーニング系によりこれまでにないEMT制御物質の探索をおこない,そのメカニズム解明を目指す.

研究成果の概要

本研究では、上皮間葉転換(EMT)誘導細胞増殖阻害物質の探索系を確立し、活性物質を見出すことを目的にした。そこで、唯一EMT誘導細胞増殖阻害活性が知られている放線菌由来のnanaomycin Kの挙動を、MDCK細胞を用いて解析した。その結果、EMT誘導細胞およびEMT阻害細胞で活性を比較することにより、目的物質が得られることを確認した。約13,000種の植物エキスをスクリーニングした結果、活性を示すエキスを見出し、数種の活性物質を得た。既知物質1種については、作用機序解析をトランスクリプトーム解析を行い、活性に寄与していると思われる遺伝子の候補を推定した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

上皮間葉転換 (EMT) は,癌細胞では転移,浸潤の初期ステップとしてEMTが関与していることが分かっている.また,癌の治療抵抗性や,治療後の再発の原因として考えられている癌幹細胞 (cancer stem cells;CSCs) や血中循環癌細胞 (circulating tumor cells;CTCs) とEMTの関連も報告されており,EMTの制御に着目した新たな癌治療の戦略が期待されている.本研究の成果は,EMTに着目したこれまでにない新しいタイプの抗癌剤の開発に寄与するものである。

報告書

(3件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ウコンを探索源とした上皮間葉転換誘導細胞増殖阻害物質の探索2023

    • 著者名/発表者名
      松尾 洋孝、河上 仁美、河野徳昭、渕野 裕之、吉松 嘉代
    • 学会等名
      日本薬学会第143年会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 上皮間葉転換誘導細胞増殖阻害物質探索系の構築2022

    • 著者名/発表者名
      松尾 洋孝、河上 仁美、安食 菜穂子、河野 徳昭、渕野 裕之、吉松 嘉代
    • 学会等名
      日本薬学会第142年会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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