研究課題/領域番号 |
21K06643
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
佐能 正剛 和歌山県立医科大学, 薬学部, 准教授 (00552267)
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研究分担者 |
古武 弥一郎 広島大学, 医系科学研究科(薬), 教授 (20335649)
太田 茂 和歌山県立医科大学, 薬学部, 教授 (60160503)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 腸内細菌 / 薬物性肝障害 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトにおける薬物性肝障害の発現予測、臨床診断および治療法は十分に確立されていない。一方で、薬物性肝障害を引き起こす医薬品には、腸内細菌叢を変化させるものが含まれていることを鑑みると、これが毒性発現の引き金となっている可能性がある。そこで本研究では、薬物性肝障害の特異体質となる特徴的な腸内細菌叢やその代謝産物を探索し、ヒトにおける薬物性肝障害の予測、臨床診断および治療法を開発する。
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研究成果の概要 |
本研究では、腸内細菌叢をかく乱させることが確認された医薬品成分をマウスに投与したところ、肝機能関連遺伝子の発現を変化させることが示唆された。一方、腸内細菌代謝物の中で、肝機能に影響を与える可能性がある内在性物質の絞り込みができた。今後、ヒト化マウス等を用いることで、マウスとヒトの種差も考慮した評価を行う必要はあるものの、腸管(腸内細菌)-肝臓の連関による肝毒性発現メカニズムを説明できる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通して、薬物投与による腸内細菌環境の変化、それに伴う腸内細菌代謝物の変化が、腸管-肝臓の臓器連動のかく乱につながり、肝機能に影響を与える可能性が示唆された。今後の検討によって、動物モデルやヒトにおいて、薬物性肝障害に関わる特徴的な腸内細菌叢カタログを決定、さらにはカギとなる腸内細菌代謝産物を同定することにより、精度の高い薬物性肝障害の臨床診断指標の構築や新規治療薬の開発に貢献できるものと期待される。
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