研究課題/領域番号 |
21K06660
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
李 云善 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 准教授 (90449950)
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研究分担者 |
川崎 祐也 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 助教 (30721716)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 精神的ストレス / 酸化ストレス / 昼夜転換 / 無響環境 / 8-hydroxydeoxyguanosine / メンタルストレス / 8-Hydroxydeoxyguanosine / コルチゾール |
研究開始時の研究の概要 |
ストレス状態や精神疾患の程度を定量的に指標化して評価できるバイオマーカーはまだ確立されていない。酸化ストレスは、精神的ストレスをはじめとする様々な疾患により上昇すると報告されているが、それらの関連性についてはまだ議論の余地がある。 本研究では実験動物のストレスモデルを作成し、1)精神的ストレス状態による酸化ストレスマーカーの変化を調べ、酸化ストレスの視点から精神的疾患の発症及び進展を評価可能なバイオマーカーの確立を目指す。さらに、2)酸化ストレスと精神的ストレスの関連性を明らかにし、抗酸化物質の精神疾患の予防・治療への応用に向けて科学的根拠を探る。
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研究実績の概要 |
ストレス状態や精神疾患の程度を定量的に指標化して評価できるバイオマーカーはまだ確立されていない。酸化ストレスは、精神的ストレスを はじめとする様々な疾患により上昇すると報告されているが、それらの関連性についてはまだ議論の余地がある。 本研究では実験動物のストレスモデルを作成し、1)精神的ストレス状態による酸化ストレスマーカーの変化を調べ、酸化ストレスの視点から 精神的疾患の発症及び進展を評価可能なバイオマーカーの確立を目指す。さらに、2)酸化ストレスと精神的ストレスの関連性を明らかにし、 抗酸化物質の精神疾患の予防・治療への応用に向けて科学的根拠を探るのを目的とした。令和3年度は、昼夜逆転の生活による精神的ストレスを引き起こし、生体内の酸化ストレスと免疫にも影響することを確認した。令和4年度は、ErgothioneineやビタミンAなど抗酸化物質は昼夜逆転による精神的ストレス及び酸化ストレスを改善効果が示されたが、免疫への影響が認められなかった。令和5年度は、マウスがビタミン欠乏食の長期摂取による昼夜逆転に伴う精神的ストレス、酸化ストレス、および免疫への影響を評価した。ビタミン欠乏食を摂取したマウスでは、昼夜逆転が進むことで不安様な行動が観察された。1月間のビタミン欠乏食の摂取により、マウスの尿中8-OHdGが有意に増加し、2週間の昼夜逆転が行われると、さらに増加する傾向があった。肝臓と肺のDNA中の8-OHdGは、ビタミン欠乏食の摂取による影響が見られなかったが、昼夜逆転が行われると有意に増加した。精巣と膵臓のDNA中の8-OHdGは、ビタミン欠乏食の摂取により増加が認められた。特に、膵臓のDNA中の8-OHdGは昼夜逆転でさらに増加した。これらの結果から、栄養バランスは昼夜逆転による精神的ストレス及び酸化ストレスに影響を与えることが示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究では、精神ストレスの低減に向けた抗酸化物質の応用の可能性を検討し、その効果やメカニズムについても調査することを目的としている。令和5年度においては、ビタミン欠乏食をマウスに投与した後、昼夜逆転処理を行い、生体への健康影響を評価するために、ストレス、酸化ストレス、及び免疫を評価する指標を測定した。しかし、実験装置・機器の故障、また論文作成などの過程で、目的を精緻に達成するために、研究の遂行に想定以上の時間が要した。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は、ビタミン欠乏食を摂取したマウスが昼夜逆転による酸化ストレスやストレスなどの影響について評価した。今後、今年度の実験装置・機器の故障により未完成だった測定項目の取得と、論文作成の過程での追加実験を実施する。さらに、本研究で得た知見をもとに、酸化ストレスの変化が精神的ストレスに与える影響に関する研究結果をまとめ、論文を発表する予定である。
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