研究課題/領域番号 |
21K06663
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
水野 忠快 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (90736050)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 肝機能障害 / トランスクリプトーム / Deconvolution / 免疫細胞トラフィッキング / 免疫細胞 / deconvolution / 化合物 / 化学物質 / 毒性 / プロファイル / プロファイルデータ解析 / 低分子化合物 / RNA-seq |
研究開始時の研究の概要 |
肝機能障害は世界的な保健衛生課題である。しかし肝機能障害モデルは多数確立されているものの, 既存モデル同士は肝機能障害の誘導条件が大きく異なるため, 厳密な比較に値しない。そのため, 進行機序における各ステップの重要性はモデル間で比較・整理されておらず, 共通点・相違点や寄与率などが不明である。本研究は上述の課題に対し, 低分子化合物の特徴を活用することで多様かつ比較可能なモデルを樹立する。肝機能障害の進行機序理解に資するツールと知見を提供するため, 本研究分野を促進し, 未だに存在しない肝機能障害の進行を抑制する内科的治療法の開発に貢献するものと確信する。
|
研究成果の概要 |
本研究では, 低分子化合物を用いて比較可能な肝機能障害モデル群を樹立することを目的とした。構築したモデルを用いて免疫細胞比率推定手法(Deconvolution法)のベンチマークデータセットを2種類構築し, Deconvolution法において組織特異性, 及び種差の考慮が重要であることを実証した。それぞれ国際誌NARGAB, 及びToxicol Sciに採択された。特にラットDeconvolution法のデータセットは世界初であり, Open TG-GATEsやDrugMatrixといったラットで取得されている大規模毒性データベースの利活用促進につながるものと期待される。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では, 低分子化合物を用いて比較可能な肝機能障害モデル群を樹立することを目的とした。構築したモデルにより免疫細胞トラフィッキングの研究を推進すべく, 免疫細胞比率推定手法の二つの課題解決に取り組んだ。既存手法はヒト血液での検証が多く, 実質細胞など多様な細胞が混在する組織での性能評価の必要性は指摘されていたものの, 未解決であった。本研究は同課題に対して組織特異性考慮の重要性を明確に示している。昨今多く公共データベースには多くのトランスクリプトームデータが蓄積されている。本研究は適切なデータ取得とモデリングにより, これらより新たな知見を得ることが可能であることを示唆している。
|