研究課題/領域番号 |
21K06674
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
工藤 賢三 岩手医科大学, 薬学部, 教授 (30275531)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ベバシズマブ / エンドセリン / たんぱく尿 / ヒト腎糸球体細胞 / 血管新生阻害薬 / 副作用 / たん白尿 |
研究開始時の研究の概要 |
がん治療に用いられる血管新生阻害薬は、様々ながん疾患に対して有効性が示されており、現在のがん治療の中心となる薬剤である。しかし、主な副作用である腎障害は重篤になると治療継続に支障を来たすため、解決すべき重要な課題となっている。血管新生阻害薬の副作用を軽減・回避できれば治療継続が可能となり、治療成績の向上が期待できる。この研究においては、臨床研究及び基礎研究の両面で、血管新生阻害薬によるたん白尿に着目し、副作用の回避・軽減のための方法の基盤開発を目指す。
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研究実績の概要 |
当該研究では、臨床研究及び基礎研究の両面で研究を行い、血管新生阻害薬によるたん白尿に着目し、副作用の回避・軽減方法の検討を行うこととしている。①臨床研究においては、BEV投与によって誘発されるたん白尿に、実臨床にて支持療法として使用されるARBもしくはCCBのどちらが有効であるかを検証し明らかとする。②血管新生阻害薬によるたん白尿は、どのような機序によりたん白尿が発生するのか詳細な機序は明らかになっていないため、基礎研究においては、これまでの申請者らの研究を発展させ、VEGF阻害薬によるたん白尿の発現機序の解明を行う。 当該年度であるが、ベバシズマブ投与後に高血圧が出現し、かつARBあるいはCCBが処方された大腸がん患者を対象に、血圧推移と蛋白尿発現状況をモニタリングし、血圧管理並びにたん白尿に対する両剤の有効性を評価することを計画している。この計画遂行のため臨床研究の対象となる患者の集積を昨年度同様に行った。また、大腸がん患者において、腎内皮機能障害の指標として血漿中エンドセリン-1を測定し、ベバシズマブ治療時にたんぱく尿のリスクが高い患者を特定するための血漿中エンドセリン-1の有用性を検討した。血漿中エンドセリン-1は大腸癌患者におけるベバシズマブによるたんぱく尿を予測する因子になる可能性があることを見出した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
臨床研究における患者の集積が予定より、遅れている。大腸がん患者において、腎内皮機能障害の指標として血漿中エンドセリン-1を測定し、ベバシズマブ治療時にたんぱく尿のリスクが高い患者を特定するための血漿中エンドセリン-1との関連を検討したことも遅れた理由のひとつである。 基礎研究では、ヒト腎足細胞系での基礎研究が進んでいない。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、臨床研究及び基礎研究の両面で研究を行い、血管新生阻害薬によるたん白尿に着目し、副作用の回避・軽減方法の検討を行う。臨床研究においては、BEV投与後に高血圧が出現し、かつARBあるいはCCBが処方された大腸がん患者を対象に、血圧推移と蛋白尿発現状況をモニタリングし、血圧管理並びにたん白尿に対する両剤の有効性を評価することを計画しており、この計画遂行のため臨床研究の対象となる患者の集積を行う。基礎研究においては、ヒト腎糸足細胞培養系を用いてエンドセリン産生に対するVEGF-A の細胞内シグナル伝達経路の解明を行っていく。
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