研究課題/領域番号 |
21K06679
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
伊藤 由佳子 京都薬科大学, 薬学部, 講師 (30278444)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 膵癌 / リキッドバイオプシー / CTC / 血中循環腫瘍細胞 / PK/PD / PK-PD / バイオマーカー / circulating tumor cell / 癌化学療法 |
研究開始時の研究の概要 |
膵癌化学療法はこの10年で、5年生存率が約10%(2020年1月)に到達したものの、①重篤な副作用出現、②薬剤耐性による無奏功、③転移の発見、によって化学療法レジメンの中断・中止・切替による予後不良への転向が課題とされている。一方、近年の癌化学療法時のリキッドバイオプシーから、血中循環腫瘍細胞(CTC)が癌の予後予測マーカーとして注目されているが、その活用方法についても未確立であることから、本課題では、CTCを活用したPK-PD理論によるアプローチから、膵癌化学療法の高精度治療マネジメントプラットフォームの構築を試み、膵癌患者の予後改善を目指す。
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研究成果の概要 |
リキッドバイオプシーによるCTCを活用した膵癌化学療法の有効性・安全性を担保し得る高精度治療マネジメントプラットフォーム構築による膵癌患者の予後改善を目指して、化学療法時のCTCの時間的推移について、FORFIRINOX、GnP療法を用いて、ヒト膵癌SUIT-2xenograftマウスに対する治療を、週一回投与を9週間おこない、長期治療時のCTC動態を検討した。CTC数は治療回毎に一過性の上昇を認めるものの、治療回数に伴ってCTC数が減少傾向がみとめられた。さらにin vitroでの腫瘍組織観察から治療後期では壊死部分と分裂部分が混在する不均一性を示し、治療効果を反映するシグナルと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵癌患者に対する化学療法レジメンの普及により5年生存率が約10年で10%(2020年1月)に到達したが未だ、化学療法施行時における、①重篤な副作用出現、②薬剤耐性による無奏功、③転移の発見、によって化学療法レジメンの中断・中止・切替により予後不良へ転向を阻止する対策が望まれている。本課題では、リキッドバイオプシーでのCTCを活用した膵癌化学療法の有効性・安全性を担保し得る高精度治療マネジメントプラットフォームの構築から膵癌患者の予後改善を目指して、長期治療施行時のCTC動態の検討に基づいて行うことで精度の高い治療マネジメントが期待される。
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