研究課題/領域番号 |
21K06818
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
善岡 克次 金沢大学, がん進展制御研究所, 研究協力員 (60200937)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 染色体 / 動原体 / 細胞分裂 / 細胞増殖 / 足場タンパク質 / 染色体分配 / 細胞周期 / ゲノム不安定性 / 細胞内シグナル伝達 |
研究開始時の研究の概要 |
細胞分裂における染色体の均等分配は、正確な遺伝情報の伝達に必須であり、その異常はがんの発生・悪性化や先天性疾患などと深く関わっている。しかし、染色体安定性維持機構については不明な点が多い。本研究の概要は、これまでの研究成果と最近の新知見を基に、JSAPタンパク質がどのように染色体安定性を制御しているのか、また、その制御破綻は腫瘍形成能の獲得に関与するかを明らかにすることである。
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研究成果の概要 |
JSAP1(およびJSAP2)タンパク質の過剰発現によって染色体不安定性が誘導され、細胞分裂前中期における紡錘体形成チェックポイント(SAC)因子の動原体局在量が減少することを見出した。一方、JSAP2消失細胞では、前中期におけるSAC因子の動原体局在量の増加と染色体整列異常が認められた。本研究の遂行により、JSAPは染色体安定性の維持に関わる重要な因子として、SACサイレンシングの制御に関与する可能性が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、JSAPタンパク質は染色体安定性の維持に関わる重要な因子として、染色体均等分配の制御に関与する可能性が明らかとなった。娘細胞に遺伝情報を正確に伝えるためには染色体の均等分配が必須であり、その異常はがんをはじめとする様々な疾病と密接に関連している。本研究の成果は、JSAPタンパク質ががん促進因子として働くことを示唆しており、分子標的薬の開発につながると期待される。
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