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同重体タグを利用したリピドミクスー大規模検体に対応できる分析技術の構築

研究課題

研究課題/領域番号 21K06853
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49010:病態医化学関連
研究機関東京大学

研究代表者

徳岡 涼美  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任講師 (60511376)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードリピドミクス / 脂質 / 血液検体 / 質量分析 / 同重体タグ / スループット / イオンモビリティー / 多検体
研究開始時の研究の概要

本研究は、脂質を主な分析対象とし質量分析技術を用いて、疾患のバイオマーカー(進行度・治療への指標)および疾患分子メカニズムの解明の研究に役立てるための測定系の構築とその検証を行うことを目的とする。多様性に富むヒト検体を分析して意義のある成果を出すためには、大量の検体数の測定が必要なため、多検体に対応できるスループット性の高さに加えて一度に多成分を高い再現性で分析できる必要がある。このために、同重体タグなどの多検体に適した手法、イオンモビリティ―などの新しい分離技術、クオリティコントロール検体の活用などにより、長期的で大規模な臨床検体(ヒト血液などの検体)の解析に耐えうる分析系を構築する。

研究成果の概要

同重体タグリピドミクスでは測定ターゲットを増加させた。イオンモビリティーを活用することで1検体3分間の短時間測定系を確立した。データ補正のための標準血液試料の準備・検討を実施し十分な量と質を確保して長期の運用を可能とした。多検体血液検体の前処理のスループットを数倍に向上させた。数千検体のデータ処理を可能にするため共同研究者の協力にて新規ソフトウェアの構築を行いデータ解析のボトルネックを解消した。4000検体の血液検体を測定し、血液検査値情報との統合解析を行い、特定の脂質成分同士の相関関係とともに、様々な臨床検査値と脂質が特定のパターンで相関することが示され、本手法の有用性が検証できた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年の分析技術の向上によりこれまで解析が難しかった脂質を網羅的に研究するリピドミクスが注目されている。本研究ではヒトの血液検体を用いたリピドミクスの発展のために不可欠な課題解決として、大規模化する測定に耐えうる安定性とスループットの向上を実現する分析手法の構築を行った。数千検体の測定・解析が容易な本分析手法の活用は今後にさらに大規模な検体セットを解析し続けることが可能であり、血液中脂質情報を疾患のバイオマーカー探索や疾患メカニズムの解明へと利用するための研究手法として有用な系となる。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 軽量MRMデータブラウザTRACESを用いたワイドターゲット脂質解析2023

    • 著者名/発表者名
      北芳博、徳岡涼美、小田吉哉
    • 学会等名
      第17回メタボロームシンポジウム
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] MRMデータブラウザTRACESによるワイドターゲットリピドミクスメソッド構築支援2023

    • 著者名/発表者名
      北芳博、徳岡涼美、小田吉哉
    • 学会等名
      第96回日本生化学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 非アルコール性脂肪性肝疾患の血漿マルチオミクス2022

    • 著者名/発表者名
      徳岡 涼美
    • 学会等名
      第16回メタボロームシンポジウム
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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