研究課題/領域番号 |
21K06871
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
|
研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
白石 裕士 大分大学, 医学部, 准教授 (80452837)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | RNAキナーゼ / CLP1 / 橋小脳低形成症 / 神経変性疾患 / RNA代謝 / 細胞死 / ゼブラフィッシュ |
研究開始時の研究の概要 |
生体内のRNAは様々な制御を受け、厳密にコントロールされている。CLP1はRNAの5’末端をリン酸化する酵素の一つであり、mRNAやtRNAの成熟化に関わる。また、その機能障害が神経変性疾患の発症に関わることが近年明らかになってきた。しかしながら、その病態形成機構は未だ明らかにされていない。本研究は、動物モデル等を用いて、この酵素の異常によっておこる神経変性のメカニズムを解析し、新しい治療戦略を構築することを目的とする研究である。
|
研究成果の概要 |
生体内の様々なRNA分子は、厳密に合成と分解の調節を受けており、その異常が様々な疾患を引き起こす。CLP1は、RNAの5'末端をリン酸化するRNAリン酸化酵素の一つで、その遺伝子変異が橋小脳低形成症患者で発見されている。本研究では、ヒト患者で報告された変異を導入した変異マウスを作製し、変異マウスがヒト患者と同様の神経症状を示し、CLP1の変異が橋小脳低形成症の原因となっていることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒト橋小脳低形成症患者でCLP1変異が発見されていたが、CLP1変異が実際に橋小脳低形成症を発症させるかどうか不明であった。本研究により、CLP1変異が橋小脳低形成症の原因であることが初めて確認された。本研究で作製したCLP1変異マウスがヒト橋小脳低形成症患者の良い動物モデルになり、橋小脳低形成症の発症機序や治療戦略の構築の有用なツールとなると考えられる。また、RNAキナーゼの生理的意義の解明に寄与できると考えられる。
|