研究課題/領域番号 |
21K06891
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
奥村 嘉英 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (00792483)
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研究分担者 |
稲垣 宏 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (30232507)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 唾液腺原発粘表皮癌 / 唾液腺がん / CRTC1/3-MAML2融合遺伝子 / 唾液腺癌 / 粘表皮癌 / 融合遺伝子 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は多施設共同研究組織を構築し、これまで200例以上の粘表皮癌を収集した。そして本腫瘍に特異的であるCRTC1/3-MAML2融合遺伝子が良好予後と関連することを明らかにした。本研究ではさらに解析を進め、以下の研究を行う。①腫瘍発生に関与する遺伝子異常の検索、②本腫瘍群に特化した病理悪性度分類および予後スコアの構築、③本腫瘍の組織学的多様性の検討
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研究実績の概要 |
申請者は,唾液原発粘表皮癌の1)CRTC1/3-MAML2融合遺伝子陰性例:1腫瘍発生機序に関与する遺伝子異常の検索, 2本腫瘍群に特化した病理悪性度分類および1;予後スコアの構築 2)融合遺伝子陽性例: 1腫瘍進展・高悪性度化に関与する遺伝子異常の検索 2本腫瘍群の組織学的多様性の検討の上記4点の研究 を進めている.2022年に、1)-2,2)-2に焦点を当て研究を行い,唾液腺原発粘表皮癌177例(融合遺伝子陽性例110例)の組織学的多様性を検討し、その病理学的所見とCRTC1/3-MAML2融合遺伝子との関連性を明ら かにした. これらの内容は,Salivary mucoepidermoid carcinoma: histological variants, grading systems, CRTC1/3-MAML2 fusions, and clinicopathological features.Histopathology.2022; PMID: 34657306)として論文化されており,この業績はWILEY社から”Top cited Article 2022-2023”を授与されており,世界の粘表皮癌研究に大きく寄与した研究であったことを示唆する. 今後は試薬を購入してさらに研究をすすめます。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
申請者は唾液原発粘表皮癌の1)CRTC1/3-MAML2融合遺伝子陰性例:1腫瘍発生機序に関与する遺伝子異常の検索, 2本腫瘍群に特化した病 理悪性度分類および;予後スコアの構築 2)融合遺伝子陽性例: 1腫瘍進展・高悪性度化に関与する遺伝子異常の検索 2本腫瘍群の組織学的多様性の検討の 上記4点の研究を進めている. 上記1)-1,2)-1を明らかにするべく,研究を継続している. これら研究に関して,rcher FusionPlex RNA Assaysや次世代シーケンサーを用いて網羅的に遺伝子異常を検索をおこなっており,症例数が多いこともあり,まだその臨床病理学的意義を明らかにするに至っていない.
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今後の研究の推進方策 |
1.粘表皮癌CRTC1/3-MAML2融合遺伝子陰性例 唾液腺原発粘表皮癌の約半数にみられる融合遺伝子陰性例の腫瘍発生機序は未だに明らかでない.”腫瘍発生機序に関与する遺伝子異常の検索”を目的に,収 集し得た融合遺伝子陰性腫瘍(約70症例)のホルマリン固定パラフィン包埋切片からDNA,RNAを抽出し,次世代シーケンサーを用いて解析する予定である.全エク ソンは抽出DNAを用いてシーケンスを行い,網羅的に遺伝子異常のスクリーニングを行い,得られた結果はサンガー法,SNaPshot法,アレル特異的PCR法を用いて確 認する予定である.必要に応じてFISH法による遺伝子増幅も検索する.新規融合遺伝子の検索は抽出RNAをArcher FusionPlex RNA Assaysにて解析をすすめる. 2.粘表皮癌CRTC1/3-MAML2融合遺伝子陽性例 融合遺伝子陽性粘表皮癌は時に高悪性度化を示すが,それに関与する遺伝子異常は未だに明らかでない.”腫瘍進展・高悪性度化に関与する遺伝子異常の検 索”を目的とし,次世代シーケンサーを用いて網羅的に遺伝子異常を検索する予定である.得られた結果はサンガー法,SNaPshot法,アレル特異的PCR法を用いて確認する.必要に応じてFISH法による遺伝子増幅の検索を継続する.
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