研究課題/領域番号 |
21K06920
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 (2022) 愛知県がんセンター(研究所) (2021) |
研究代表者 |
加藤 省一 藤田医科大学, 大学病院, 教授 (30584669)
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研究分担者 |
奥野 友介 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (00725533)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 末梢性T細胞リンパ腫 / EBV / EBV陽性節性末梢性T細胞リンパ腫 / 細胞傷害性分子 / 全エクソームシークエンス / 全ゲノムシークエンス / 成熟T/NK細胞リンパ腫 |
研究開始時の研究の概要 |
PTCL-NOSは予後不良、難治性悪性リンパ腫である。PTCL-NOSの中でも細胞傷害性分子陽性例はさらに予後不良であるが、その分子病態はほとんど解明されていない。本研究では難治性の節性細胞傷害性分子陽性PTCL-NOS(nCTL)について、次世代シークエンサーを用いて網羅的解析を行う。nCTLの病態を特徴的づけるような変異がないか、また腫瘍進展においてアキレス腱となるような分子異常がないかについても検索を行う。さらに検出された分子異常と、臨床病理学的特徴とも比較検討する。これらの解析によりnCTLの発症、進展に関連する遺伝子異常の解明とともに、治療候補となりうる分子異常の発見を目指す。
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研究実績の概要 |
リンパ節に病変の主座があり細胞傷害性分子が陽性となる末梢性T細胞リンパ腫-非特定型(PTCL-NOS)すなわち,節性細胞傷害性T細胞リンパ腫(nodal cytotoxic T-cell lymphoma [nCTL])は細胞傷害性分子陰性のPTCL-NOSより予後不良である.nCTLにはEBV陽性例と陰性例がある.また細胞傷害性分子が陽性となる成熟T/NK細胞リンパ腫の中で,EBVも陽性となる疾患としては,上気道を中心に侵す,節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型(NKTL)が広く知られている.上気道浸潤がなくリンパ節に病変の主座があり,EBVが陽性となる成熟T/NK細胞リンパ腫,すなわちEBV陽性nCTL(EBV-positive nCTL) は本研究の対象であり,必要症例約20症例について,全例,全エクソームシークエンス,EBVゲノムのシークエンスを施行できた.また正常対応検体についても約半数の症例で全エクソームシークエンス等のデータの取得ができた.全ゲノムシークエンスも一部の症例で施行できた.また必要な免疫組織化学的検討も終了し,遺伝子変異プロファイルと臨床病理学的特徴の関連を含めた解析も終了した. 現時点で解析できた範囲では,NKTLとEBV-positive nCTLはいずれもEBV陽性,細胞傷害性分子陽性の成熟T/NK細胞リンパ腫であるものの,既報のNKTLの変異プロファイルと比べ今回得られたEBV-positive nCTLの変異プロファイルは異なる可能性が示唆された.また臨床病理学的特徴と遺伝子変異に興味深い関連がみられた.現在上記結果についてまとめ,論文投稿中である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在解析結果をまとめ,論文投稿中である.また今回得られた知見をもとに新たな解析を検討中である.
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今後の研究の推進方策 |
EBV陽性節性末梢性T細胞リンパ腫の変異プロファイルと臨床病理学的特徴について興味深い結果が得られたため,EBV陰性の細胞傷害性T細胞リンパ腫についてもさらに解析を広げること検討している.
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