研究課題/領域番号 |
21K06947
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
岩下 寿秀 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00283432)
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研究分担者 |
目黒 史織 浜松医科大学, 医学部, 助教 (40724290)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 間質性肺疾患 / 特発性肺線維症 / 筋線維芽細胞 / 線維芽細胞 / 血清バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
間質性肺疾患(ILD)は、治療法の観点から特発性肺線維症(IPF)と非IPF-ILDに分類され得るが、IPFと非IPF-ILDとの鑑別診断が困難な場合がある。マウスブレオマイシン誘発性肺線維症の筋線維芽細胞と肺の正常線維芽細胞のgene profilingの比較を行い、TGF-βによるcollagen産生を減少させる作用を有するBMP4に対するアンタゴニストであるGremlin1 (GREM1)が筋線維芽細胞に発現することを見出した。GREM1のIPFと非IPF-ILDとの鑑別診断に有用な血清バイオマーカー候補としての有用性とその機能解析を行う。
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研究成果の概要 |
間質性肺疾患(ILD)は、治療法の観点から特発性肺線維症(IPF)と非IPF-ILDに分類され得るが、IPFと非IPF-ILDとの鑑別診断が困難な場合がある。申請者らは、マウスブレオマイシン誘発性肺線維症のmyofibroblastと肺の正常fibroblastのgene profilingの比較を行った結果見出したGREM1の血清濃度が、IPF患者群で有意に高く、次いで、非IPF-ILD患者群、健常対照群であった。IPF対非IPF-ILDsのROC曲線下面積は0.759であり,臨床上で汎用されている3つの血清マーカー(KL6、SP-D、LDH)よりも優れていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
間質性肺疾患(ILD)は、多様な疾患群である。ILDの中で、予後不良である特発性肺線維症(IPF)に対しては抗線維化薬を用いた治療が行われているのに対し、非IPF-ILDに対しては、主に免疫抑制療法が行われている。このように、IPFと非IPF-ILDに対する治療法は大きく異なるので、IPFと非IPF-ILDを正確に診断することは極めて重要である。このような背景から、IPFと非IPF-ILDとの鑑別診断に有用な非侵襲的な血清バイオマーカーであるGREM1の発見は学術的および社会的に意義があると思われる。
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