現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
申請者らはマウス正常肺(normal lung)のfibroblastと、ブレオマイシン誘発性肺線維症のαSMA陽性myofibroblastをFACSで単離し、gene profiling解析(microarray)を行った(Accession No.GSE111043)。そして、クラスタリング解析を行い、myofibroblastに発現するαSMAをコードするActa2の発現パターンと類似している20個の遺伝子を抽出した。その中には、Grem1, Ltbp2, Postn, Hbegf, Birc5, Spp1, Tnc, Thbs4, Col8a1およびInhbaの10個の分泌タンパク質の遺伝子が含まれていたが、Grem1以外のLtbp2, Postn, Hbegf, Birc5, Spp1, Tnc, Thbs4, Col8a1およびInhbaの解析が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
Myofibroblastにおいて有意に発現が増加している、GREM1以外の9種類の分泌タンパク質(LTBP2, POSTN, HBEGF, BIRC5, SPP1, TNC, THBS4, COL8A1および INHBA)に関して、IPF患者群、非IPF-ILD患者群および健常対照群を対象に、血清濃度を測定し、それらの患者群の間で有意な差が出るかどうかを検討する。8種 類の分泌タンパク質の中に、有望なものがあれば、GREM1と組合せて、IPFと非IPF-ILDの鑑別診断精度を向上させることが期待される。
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