研究課題/領域番号 |
21K06964
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
大根田 修 筑波大学, 医学医療系, 教授 (30311872)
|
研究分担者 |
VUONG CAT・KHANH 筑波大学, 医学医療系, 助教 (20816102)
山下 年晴 筑波大学, 医学医療系, 助教 (50400677)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 間葉系幹細胞 / 2型糖尿病 / 老化 / 細胞外小胞 / 細胞小胞 / 2型糖尿病 / 若返り |
研究開始時の研究の概要 |
間葉系幹細胞(MSC)が幹細胞治療において,汎用性の高い細胞ソースとして使用できるようにするために機能的に優れたMSCを単離できるヒト由来組織を同定し,かつ疾患を有する患者由来MSCの機能異常及び老化によるMSC機能低下を分子レベル で解明し, その機能を補完するための方法を確立する.その一つの手段として,細胞が自ら細胞外に放出する細胞外小胞(EV)が挙げられる.標的とするMSCは,以下の2つである;1)2型糖尿病由来MSC、2)高齢者由来MSC.これら標的とするMSCが機能回復するメカニズムを明らかにすべく,異なる組織由来EVあるいは異なる培養条件下で放出されるEVに対して解析を行う.
|
研究成果の概要 |
機能的に優れたMSCを単離できるヒト由来組織を同定し,2型糖尿病及び老化によるMSC機能低下を分子レベルで解明し,その機能を補完するための方法を確立した.機能補完法の手段として細胞外小胞 EVを用いて行った.1)2型DM患者の脂肪組織から採取したdAT-MSC由来のdEVと健常者のnAT-MSC由来のnEVの機能を比較した.nAT-MSCにdEVを投与すると、増殖能には変化がなかったが,脂肪分化能が有意に上昇した.2)高齢者由来AT-MSC(eAT-MSC)は, 新生児由来AT-MSC( iAT-MSC)と比較して,増殖能・分化能加えて創傷治癒能の低下 が見られた.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Transformed extracellular vesicles with high angiogenic ability as therapeutics of distal ischemic tissues. Front. Cell Dev. Biol.,2022. PMID: 36120585 上記論文を発表することにより、機能性幹細胞から単離された細胞外小胞EVが効果的に標的細胞の性質をトランスフォームすることが可能であることを明らかにした点は、社会的意義が高いものと思われる。
|