研究課題/領域番号 |
21K06973
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
櫻井 靖高 北里大学, 医学部, 助教 (50733101)
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研究分担者 |
村雲 芳樹 北里大学, 医学部, 教授 (40324438)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | DNA損傷トレランス / 紫外線 / 変異 / 発癌 / REV7 / 突然変異 |
研究開始時の研究の概要 |
DNA損傷トレランスは、細胞にとって致命的なDNAの複製阻害を一時的に回避し、DNAに損傷のある細胞を死から救う働きをしている。一方で、損傷部位に突然変異を導入する頻度が高く、DNA損傷による発癌に関与していると考えられている。しかし、発癌を引き起こすDNA損傷トレランス関連タンパク質は報告されていない。本研究では、遺伝子改変マウスおよびマウス由来の培養細胞を用いて紫外線による発癌実験と突然変異頻度の解析を行い、REV7が紫外線による皮膚癌の発生に関与していることを明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、紫外線が誘発する皮膚癌の発生にREV7が関与していることをマウス個体レベルで証明し、そのメカニズムを細胞・組織レベルで明らかにすることである。 本年度は細胞レベルの解析として、各種遺伝子型のケラチノサイト細胞株(野生型、Polh欠損型、Rev7欠損型、Polh/Rev7二重欠損型)に対して紫外線損傷に誘発される変異頻度の解析を行った。紫外線損傷が存在しない場合、変異頻度が低く、各種遺伝子型間で差は認められなかった。一方、紫外線損傷が存在する場合、すべての遺伝子型で変異頻度の上昇が見られた。その中で、Rev7欠損型細胞は野生型細胞よりも低い変異頻度を示した。また、Polh欠損型は野生型よりも高い変異頻度を示したが、Rev7を欠損させることで変異頻度が抑制された。このことから、野生型細胞やPolh欠損型細胞で誘発される変異にREV7が関与していることが示唆された。 個体レベルの解析として、Polh/Rev7二重遺伝子改変マウスの作出を行った。当初使用する予定だったRev7ホモ欠損マウスが胎生致死を示したため、コンディショナルノックアウト(cKO)マウスを用いることにした。皮膚特異的にREV7を欠損させるために、K5プロモーター下でCreを発現するトランスジェニックマウス(K5-Cre)を熊本大学生命資源研究・支援センターより入手した。これらのマウスの交配を進めることで、Polh/Rev7cKO/K5-Creマウスを作出し、紫外線照射に対する応答の解析を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
皮膚特異的にCreリコンビナーゼを発現するマウスの樹立に失敗したため、他施設から入手することに変更した。入手手続きや発生工学、戻し交配などに計画外の時間になったため、当初計画よりもやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
Polh/Rev7cKO/K5-Creマウスを作出したのち、紫外線による発癌実験を行い、REV7欠損による皮膚癌発生への影響を解析する。また、発生した皮膚癌組織における変異スペクトラムの解析を進める。
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