研究課題/領域番号 |
21K06980
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
萩原 裕子 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 客員研究員 (30589429)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 再生医療 / ダイレクトリプログラミング / トランスクリプトーム解析 / 糖尿病 |
研究開始時の研究の概要 |
インスリン分泌を担う膵β細胞が破壊されるI型糖尿病は小児に多く、自己注射での血糖調節が非常に困難であり、膵臓移植などの根本的治療法の確立が急務である。近年、再生医療研究が飛躍的進歩を遂げているが、実用化を目指すにあたり様々な課題が残っている。そこで申請者らは、これらの課題を払拭する革新的な膵β細胞再生技術を開発した。 本研究では、このパイオニア転写因子誘導性の次世代型直接分化転換法により作出 したヒト体細胞由来膵β細胞のシングルセルRNA-seq解析を行い、次世代型直接分化転換 法の有用性を立証する。さらに、本法の迅速な膵β細胞の分化・成熟を促すマスター因子を探索し、分化転換効率の向上を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究の結果から、申請者らが開発したダイレクトリプログラミングを用いた膵β細胞様インスリン産生細胞は、既存の手法と比較し、早期に成熟し、機能性が高い細胞になることが明らかになった。しかし、成熟の完全なメカニズムを解明するには至らなかったため、今後の検討課題としたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、罹患率がますます上昇している糖尿病の革新的な治療薬として、本研究課題で開発された人工成熟膵β細胞は、学術的、社会的に意義がある。特に、既存の人工膵β細胞と比較し、早期で成熟し、高い機能を持つ細胞の作出とそのメカニズムの解明は、社会的にも大きな影響を与えると考えられる。
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