• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

Bcor遺伝子構造異常とゲノム修飾の関係

研究課題

研究課題/領域番号 21K06982
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49030:実験病理学関連
研究機関国立研究開発法人国立成育医療研究センター

研究代表者

上野 瞳  国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 小児血液・腫瘍研究部, 上級研究員 (30435630)

研究分担者 進導 美幸  国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 実験動物管理室, 研究員 (50866233)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードがん / DNAメチル化 / Bcor / 小児がん / 変異マウス / マウス / ゲノム編集 / ポリコーム / ゲノム修飾
研究開始時の研究の概要

研究代表者らが世界に先駆けて発見・報告したBcor遺伝子内縦列重複変異は、固形腫瘍におけるBCORの意義について注目されるきっかけとなった。
本研究は、この変異を有する腫瘍で認められる特徴的な遺伝子発現変化やエピゲノム修飾変化が、この変異によりどのようにもたらされているのかを明らかにすることを目的し、治療法開発への足掛かりとなることを目指す。本計画では、ゲノム編集により作成したBcor遺伝子内縦列重複変異細胞およびそれらをもとに作成するマウスの分子生物学的解析を行う。

研究成果の概要

BCOR遺伝子内縦列重複変異と腫瘍に特徴的な遺伝子発現変化やDNAメチル化修飾変化の関係を明らかにすることを目的として本研究を行った。腫瘍におけるこの変異は活性化X染色体に生じたものと推測されるが、本研究により、BCOR遺伝子の発現増加とプロモーター領域のDNA低メチル化は変異獲得により生じた可能性が高いことが明らかとなった。さらにこの変異はマウスES細胞の未分化性の維持には影響を及ぼさないが、分化段階では影響があることが明らかとなった。変異マウスの系統樹立を行い、その表現型については他のBcor変異マウスとの相違を明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究はゲノム編集により作成したBcor縦列重複変異細胞を用いていることで、より腫瘍に近いゲノム構造で生じる遺伝子発現変化やDNAメチル化修飾変化を解析、さらに変異マウスの系統樹立を行った。本研究の成果により、Bcor縦列重複変異の特性の一部が明らかとなり小児がんの診断や治療において学術的意義が高いと考える。また、Bcorはポリコーム複合体の構成因子であることから、エピジェネティクス分野や再生医療分野においても本研究成果が新たな知見をもたらすものと思われる。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Bcor-ITDマウスの胎仔および胎盤の観察2023

    • 著者名/発表者名
      上野瞳、進導美幸、中里恵子、高田修治、寺尾美穂、阿久津英憲、津村秀樹、清河信敬、大喜多肇
    • 学会等名
      第65回日本小児血液・がん学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] Bcor変異が発生に与える影響2022

    • 著者名/発表者名
      上野瞳、中里 恵子, 高田 修治、 寺尾 美穂、 進導 美幸、 津村 秀樹、阿久津 英憲、清河 信敬、大喜多 肇
    • 学会等名
      第64回日本小児血液・がん学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi