研究課題/領域番号 |
21K06990
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49040:寄生虫学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 (2022-2023) 愛媛大学 (2021) |
研究代表者 |
長岡 ひかる 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, プロジェクト講師 (10757222)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | Malaria / Blood stage / GAMA / 赤血球期ステージ / 増殖阻害活性 / 新規ワクチン候補抗原 / モノクローナル抗体 / マラリア / コムギ無細胞 / ワクチン / 小麦無細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
マラリアワクチン開発は喫緊の課題である。そこで我々はコムギ無細胞系を基盤に、新規赤血球期ワクチン候補分子の同定や、ヒトタンパク質ライブラリーによる赤血球レセプター探索を精力的に行ってきた。本研究では、我々が近年見出した赤血球期ワクチン候補抗原であ るGPI-anchored merozoite antigen (GAMA)の赤血球侵入における機能を明らかにするために、モノクローナル抗体によるタンパク質相互作用ならびに原虫増殖に対する阻害活性の測定を行う。これにより原虫増殖阻害活性に重要なエピトープ情報を得ることで、GAMAを中心とした赤血球侵入機構の解明に大きく貢献する。
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研究成果の概要 |
マラリアワクチン開発は喫緊の課題である。本研究では、近年見出した赤血球期ワクチン候補抗原であるGPI-anchored merozoite antigen (GAMA)の赤血球侵入における分子機能を明らかにすることで、GAMA分子がマラリアワクチン候補になりうるか検討した。まず、1)ヒト赤血球表面タンパク質ライブラリーによるGAMA相互作用分子の探索、 2)抗GAMA8モノクローナル抗体 (mAb)の作製、 3)mAbによる原虫増殖に対する阻害活性の測定を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
熱帯熱マラリアゲノムが解読されて以来、欧米の研究者によりゲノムワイドな原虫組換えタンパク質の合成が試みられた。しかし、熱帯熱マラリア原虫遺伝子は76%ものAT含量でかつ繰り返し配列に富むため、大腸菌等の既存の発現系ではマラリア原虫の組換えタンパク質をほとんど合成できず、ポストゲノム時代のマラリアワクチン研究は大きな技術的障壁に直面していた。 本研究は、他の研究機関には無い独自のバイオリソースを駆使することによってのみ実行可能であり、世界に先駆けてマラリア原虫の分子機能を明らかにする手法を確立したことは重要である。
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