研究課題/領域番号 |
21K07024
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
河原 一樹 大阪大学, 大学院薬学研究科, 助教 (60585058)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 腸管系病原菌 / 定着 / IV型線毛 / 分泌タンパク質 / X線単結晶構造解析 / ETEC / IV型線毛システム / 構造生物学 |
研究開始時の研究の概要 |
薬剤耐性菌問題が深刻化する中、病原細菌が産生する病原因子を標的とした治療法が注目されている。これまでの腸管毒素原性大腸菌(ETEC)の病原因子の研究から、ETECはIV型に分類される線毛を菌体上に産生し、アドへシンとして機能する分泌タンパク質と相互作用することで腸管定着を成し遂げることを明らかにした。本研究では、この“線毛と分泌タンパク質とのインタープレイ”が腸内細菌のIV型線毛システムに共通した特徴であることを実証し、また、構造生物学的手法により各細菌の分泌タンパク質の機能を解明する。得られた情報を基に、細菌感染を阻害する新規薬剤開発へ向けた基盤情報を得る。
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研究成果の概要 |
薬剤耐性菌問題が深刻化する中、細菌の付着および定着過程を標的とした治療法開発が注目されている。我々は、腸管毒素原性大腸菌に関する研究から、IVb型に分類される線毛がこれらの過程において重要であるだけでなく、さらに、線毛先端部において分泌タンパク質と相互作用することが宿主腸管上皮への付着と定着に必要あることを見出した。本研究では、この細菌線毛と分泌タンパク質とのインタープレイが、腸管系病原菌に幅広く保存された特徴であることを示すとともに、新規の創薬標的となり得ることを提案する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた成果は、腸管系病原菌の感染過程の理解につながるだけでなく、定着阻害剤やワクチンの開発等への応用が可能である。特に、定着阻害剤は、細菌を死滅させる抗生物質とは異なり、耐性菌を生じさせないことから、薬剤耐性菌問題の解決に向けた新規の感染症予防・治療アプローチとなる可能性がある。
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