研究課題/領域番号 |
21K07033
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
竹原 正也 徳島文理大学, 薬学部, 講師 (40742705)
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研究分担者 |
永浜 政博 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (40164462)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ウエルシュ菌 / 細菌毒素 / 宿主免疫 / Toll様受容体 / A型ウエルシュ菌 / α毒素 / TLR / 自然免疫 / 細菌感染 / 好中球 / 炎症 / 敗血症 / 感染 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、次の1)から4)の事項について、研究を計画し実行する。 1) ウエルシュ菌感染に対するTLR4の役割の解明(2021年度) 2) DNAマイクロアレイを用いた網羅的なα毒素の作用機構の解明(2021年度) 3) α毒素によるTLR4活性化メカニズムの解明(2022年度) 4) ウエルシュ菌感染に対するTLR4阻害剤の治療効果(2023年度)
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研究成果の概要 |
本研究では、ウエルシュ菌感染による敗血症性ショック誘導メカニズムを明らかにすることを目的として、ウエルシュ菌感染に対するToll様受容体4 (TLR4)の役割の解明、DNAマイクロアレイを用いた網羅的なα毒素の作用機構の解明、α毒素によるTLR4活性化メカニズムの解明などについて検討した。その結果、ウエルシュ菌の感染によって、宿主では炎症関連遺伝子や、毛細血管の保護や再生に関与する遺伝子の発現が増加すること、また、α毒素が宿主で好気的なエネルギー産生機構に関与する遺伝子群の発現を誘導することを見出した。さらに、θ毒素及びα毒素は協調的に作用してTLR4を活性化することが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で示したA型ウエルシュ菌と宿主との相互作用に着目した研究は世界的にも前例がほとんど無く、学術的にも極めて独創性が高いと考えられる。また、本研究で実施した研究手法は、さまざまな病原細菌の研究に応用可能で、発症や進行の機構が不明な細菌感染症の進行メカニズムの解明に寄与する可能性がある。このように、本研究の成果は、細菌感染症に対する新規な研究領域を開拓し、発症機序解明や治療に大きく貢献するものと期待する。
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