研究課題/領域番号 |
21K07034
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
池辺 忠義 国立感染症研究所, 細菌第一部, 主任研究官 (20333362)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 病原性 / 劇症型溶血性レンサ球菌感染症 / レンサ球菌 / 侵襲性細菌感染症 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの我々の研究において、STSS患者分離株では2つの遺伝子のいずれかに変異があり、その影響により、病原遺伝子の発現が上昇していることを見出している(unpublished results)。しかしながら、2つの遺伝子に変異がない場合においても、病原遺伝子の発現が上昇している株が存在する(unpublished results)。そこで、まず、これらの株においてどのような変異が起きているか明らかにする。明らかにしたのち、マウスに対する致死性、および、どのような遺伝子の発現に関与しているかを明らかにする。
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研究実績の概要 |
原因遺伝子の変異によりin vivoで病原性に影響を与えるか調べるため、マウスをもちいた動物実験を行った。咽頭炎患者分離株、咽頭炎患者分離株の原因遺伝子を変異させた株について様々な菌濃度の菌液を調製した後、各菌株を5-6週齢のddYマウスの腹腔内に接種して7日間経過観察し、各株の生存曲線を作成した。その結果、原因遺伝子が変異することにより、マウスに対する致死性が増強することが判明した。 STSS患者では、腎障害など多臓器不全がみられることから、原因遺伝子の変異により腎臓、および、肺に障害が起きるか調べた。ddYマウスの腹腔内に菌を接種後24-48時間の腎臓、および、肺を摘出して病理組織標本を作製し、ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色を行い、病理組織検査を行った。原因遺伝子の変異株では、臓器に菌が検出されるとともに炎症細胞の浸潤がみられた。 STSS患者では壊死性筋膜炎や軟部組織壊死がみられる。原因遺伝子の変異によりこのような病態がみられるか調べるため、ヘアレスマウスの皮下に菌を接種し、経過観察した。壊死を起こした皮膚の領域を測定し、それぞれの株で比較した。マウスから、接種後48-72時間の皮膚、皮下組織を摘出した。その後、病理組織標本を作製し、HE染色を行い、病理組織検査を行った。その結果、変異株では、感染の広がりとともに、菌の検出および組織の破壊がみられたが、変異のない株では、局所に炎症細胞の浸潤がみられるが、菌はみられなかった。 このことから、マウスを用いた動物実験で、原因遺伝子の変異は、致死性および臓器障害を増長することが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
マウスを用いた動物実験において、遅れを生じたから
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今後の研究の推進方策 |
ゲノムレベルにおける原因遺伝子変異の影響を行う。
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