研究課題/領域番号 |
21K07043
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
浦田 秀造 長崎大学, 高度感染症研究センター, 准教授 (20614449)
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研究分担者 |
大山 要 長崎大学, 病院(医学系), 教授 (50437860)
水田 賢志 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (50717618)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ウイルスマトリックスタンパク質 / 高病原性ウイルス / 宿主因子 |
研究開始時の研究の概要 |
エボラウイルスなどの高病原性ウイルス感染に対する確立された治療法は現在見つかっていない。ウイルスは細胞に感染して初めて増殖できるが、有効な抗ウイルス薬開発のためにはウイルスの細胞内増殖機構の分子レベルでの理解が重要である。本研究ではエボラウイルス・ラッサウイルス等の高病原性ウイルスタンパク質の細胞内輸送機構を分子レベルで解明することを目的とし、有機化学・質量分析学・光化学・細胞生物学そしてウイルス学の異分野の研究手法を駆使することで本目的を達成する。本研究により、新規抗ウイルス薬開発のための標的同定、さらにはウイルス学・細胞生物学などの学問的発展が期待される。
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研究実績の概要 |
本研究は高病原性ウイルスの内、エボラウイルスそしてラッサウイルスを含むアレナウイルスのウイルス粒子形成に関与するマトリックスタンパク質の細胞内における挙動を分子レベルで明らかとするものである。エボラウイルスはVP40、アレナウイルスはZタンパク質がマトリックスタンパク質として機能し、粒子形成において中心的な役割を果たす。 1.我々はこれまでにエボラウイルスVP40による粒子産生を阻害する新規低分子化合物を同定して報告し (Urata et al., Antiviral Research, 2022)、この新規低分子化合物に特異的に結合し得る細胞内タンパク質としてミトコンドリア関連タンパク質2つを同定した。同定した2種類のミトコンドリア関連タンパク質の内1つに対するsiRNAを設計し、トランスフェクションによるタンパク質発現減少を確認した上でVP40による粒子産生に与える影響を検討した。しかしながら、粒子産生が顕著に減少する安定した結果を得るには至らなかった。また、同定した新規低分子化合物の293T細胞のミトコンドリア膜電位への影響はないことを確認した。 2.について、我々は複数のアレナウイルスZタンパク質がRab10、Rab13やRab25といった細胞内小胞輸送を制御する低分子量GTP結合タンパク質との細胞内共局在を観察している。これらのRabのアレナウイルスZによる粒子産生への影響を検討するため、昨年に引き続きRab関連因子の発現プラスミドクローニングを進めている。 3.について、アレナウイルスのZタンパク質はその細胞内複製においてゲノム複製抑制、そしてこれに引き続き粒子形成と2つの役割を経時的に使い分けるが、それぞれに関与する宿主因子の詳細は不明である。そこでそれぞれの過程でZと近接する宿主因子を網羅的に解析することを目的にSNAPタグ付加組換えLCMVの作成を昨年度に引き続き進めたが、作成することができなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
エボラウイルスVP40の方は計画通り進んでいる。一方、SNAPタグ付加組換えウイルスの作成が成功せず苦戦している。
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今後の研究の推進方策 |
エボラウイルスVP40については同定タンパク質一つに対するのsiRNAによる発現抑制が粒子形成に顕著な影響を示さなかったため、もう一つに対するsiRNAによる粒子産生効果、更には2つ同時添加による粒子産生効果を検証する。 SNAPタグ付加組換えウイルスは引き続き作成を試みるが、同時にFLAGタグ付加組換えウイルスによる経時的Z-FLAG結合宿主因子の同定を試みる。
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