研究課題/領域番号 |
21K07068
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
仁木 敏朗 香川大学, 医学部, 助教 (40558508)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ガレクチン9 / エクソソーム / ガレクチン / ソーティング / 免疫調節 / 細胞外小胞 / レクチン |
研究開始時の研究の概要 |
ガレクチン9(Gal-9)は免疫チェックポイント因子かつDAMPs として機能するレクチンである。応募者は1)Extracellular vesicles に内包されたEV Gal-9 と遊離型 Gal-9 の存在、2)それら二形態の分泌の細胞種による差、3)EV Gal-9 と別因子の結合と、それが EVへの Sorting に関連している可能性、4)デング熱患者で血漿中 EV Gal-9 が回復期に上昇すること、を見出した。本研究では二形態の Gal-9 が存在する理由を問うべく、それらの機能、EV への Sorting 機序および EV Gal-9 測定の臨床応用可能性について検討する。
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研究成果の概要 |
ヒト急性単球性白血病細胞THP1細胞がPMA刺激でエクソソームを含むExtracellular vesicle (EV)に内包されたGal-9を分泌することを示した。このGal-9はEV中に完全に内包されており、Gal-9のL型とM型のスプライシングバリアントであった。エクソソーム中のGal-9は何らかの因子とジスルフィド結合を形成している可能性が示唆された。EV Gal-9のELISA定量方法を開発し各種疾患患者の血漿を測定した。デング熱患者ではEV Gal-9が回復期に上昇したので検体数を増やした確認が必要である。AIDS、結核、AIDS・結核では重症度を反映するような差は見られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Gal-9は複数のリセプターに結合して多機能な作用を及ぼす免疫調節因子であり、ガン免疫療法のターゲットとしても注目されている。一方でDamage-associated molecular patternとしての一面もあり様々な感染症や慢性疾患で血中濃度が顕著に上昇するため疾患の重症度マーカーとしての研究も数多い。本科研費研究ではGal-9にEVに内包された形態が存在していることを示し、その定量方法を開発した。今後様々な疾患の診断、EV内包の分子機序解明およびGal-9抑制薬の開発等において新しい視点を与える重要な研究成果である。
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