研究課題/領域番号 |
21K07076
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
丸橋 拓海 東京大学, 定量生命科学研究所, 助教 (60743961)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | LAG-3 / 抑制性免疫補助受容体 / 免疫チェックポイント / リガンド / 自己免疫 / がん免疫 / 免疫チェックポイント分子 |
研究開始時の研究の概要 |
抑制性免疫補助受容体LAG-3はPD-1とCTLA-4に次ぐ免疫チェックポイント分子として期待され、すでにLAG-3を標的とした薬剤の治験が進められている。一方で、現在までに複数の分子がLAG-3のリガンドとして報告されているが、実際にどれが正しいリガンドであるのか、また各分子がどのようにLAG-3による免疫抑制機能に寄与しているのか全くわかっていない。本研究では、独自に樹立した実験系、研究材料を駆使することで、各リガンドの機能的独立性・代償性・協調性を分子、細胞、個体レベルで包括的に解析し、LAG-3による抑制機能の作動原理およびその制御機構の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、抑制性免疫補助受容体LAG-3のリガンドとして報告されている複数の分子について、その機能的独立性・代償性・協調性をin vitroおよびin vivoにおいて解析した。本研究によって、LAG-3がその機能を発揮し、T細胞の活性化、自己免疫応答、がん免疫応答を抑制するためには安定な構造のペプチドーMHCクラスII分子複合体との結合が必要十分であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
すでに使用が開始されているものに加え、がん患者を対象として複数のLAG-3阻害抗体の臨床試験が進行中であるにも関わらず、リガンド分子との結合に対する阻害活性が正確に評価されているとは言えない状況にあった。本研究成果は、LAG-3と安定なpMHCIIとの結合阻害活性が重要な指標であることの科学的根拠となるものであり、安全性と治療効果の高いLAG-3標的薬の開発に貢献すると期待される。
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