研究課題/領域番号 |
21K07125
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 (2023) 徳島大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
松下 洋輔 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 創薬デザイン研究センター, 研究員 (70634450)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 乳がん / 家族性乳がん / VUS / 次世代シーケンサー |
研究開始時の研究の概要 |
家族性乳がんは全乳がん患者の約15%と推定されており, 原因遺伝子として, DNA損傷の相同組み替え修復に重要なBRCA1/2が同定されている. しかしながら原因遺伝子が不明な症例も存在することから, それらの解明と新たな治療戦略が課題である. 本研究では, WES解析を通じて絞り込みに成功した遺伝子の分子機構を解明することで, 新規感受性遺伝子の同定へ繋げる. また, 既知リスク遺伝子であるBRCA1/2やその他DNA修復に関連する遺伝子のVUSを評価することで, 遺伝性乳がんのリスク予測や新たな診断法開発へ寄与することを目的とする.
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研究成果の概要 |
本研究では家族性乳がん24家系84人の生殖細胞系列の全エキソーム解析を通じて、リスク予測やがんにおける各遺伝子の機能を解析し、6つの候補遺伝子まで絞り込むことに成功した。この中でも他の癌腫で発がんとの関連が報告されていた遺伝子 (GeneA) に関して機能解析を進め、新規感受性遺伝子としての妥当性を評価した。 また、近年のNGS解析の増加に伴い意義不明の遺伝子変異 (VUS) の解釈が問題となっている。本研究ではBRCA1とBARD1において認めたVUSの評価を相同組換え修復能だけでなく、遺伝子の機能に適した解析法を確立し、評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
家族性乳がんの原因遺伝子として、DNA損傷時の相同組換え修復に重要なBRCA1/2が同定されているが、不明な症例も存在することから、さらなる解明と新たな治療戦略が必要である。一方、近年の急速な次世代シーケンサー解析の普及のため、リスク不明な遺伝子変異 (VUS) の医学的意義が問題となっている。 本研究では新たな易罹患性遺伝子の同定が期待されるだけでなく、VUSの機能評価によるリスク予測も行うことで、新たな診断法確立にも寄与すると考えられることから、その社会的意義と貢献度は大きいと考えられる.
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