研究課題/領域番号 |
21K07144
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
南嶋 洋司 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20593966)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 低酸素応答 / 代謝 / 細胞老化 / OIS / テロメア / アミノ酸代謝 / DNA傷害 / ROS |
研究開始時の研究の概要 |
細胞老化とは細胞のがん化を防ぐシステムではないかと考えられてきた。しかし、実際には、加齢と共に生体内には老化細胞が蓄積し、がんの発生率も増加するため、変異が蓄積した老化細胞からがんが発生すると考えるのもまた理である。そこで本研究では、細胞老化とは不可逆的なのか否か?という永年の問いの解決に挑み、①老化細胞ががん化するメカニズムの解明とその回避策、さらには②老化細胞の若返り(rejuvenation)の可能性についても検討したい。
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研究成果の概要 |
細胞老化は「不可逆的な細胞増殖の停止」と定義され、テロメアの短縮・DNA傷害・酸化ストレスなどの各種ストレスによって誘導される。細胞老化とは細胞のがん化を防ぐシステムではないかと考えられてきたが、実際には加齢と共に生体内には老化細胞が蓄積し、がんの発生率も増加するため、変異が蓄積した老化細胞からがんが発生すると考えるのもまた理である。そこで本研究では、細胞老化とは不可逆的なのか否か?という永年の問いの解決に挑み、①老化細胞ががん化するメカニズムの解明とその回避策、さらには②老化細胞の若返り(rejuvenation)の可能性についても検討し、興味深い知見を得ることが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「不可逆的な細胞増殖の停止」と定義される細胞老化だが、実際にはがんのように「増殖停止した老化細胞が老化から脱出したと考えると説明しやすい病理現象」も存在するため、細胞老化の可逆性については未だに議論の余地がある。本研究は「細胞老化とは不可逆的な増殖停止である」という永年のドグマを再検討するものであり、本研究の成果から、細胞老化の概念が再定義され、老化細胞のがん化メカニズムが解明され、細胞のがん化の回避策や細胞や個体の若返り(rejuvenation)へのヒントが得られることが十分に期待できるため、本邦の直面する超高齢化社会問題を考える上でも非常に重要かつ興味深い研究であると考える
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