研究課題/領域番号 |
21K07166
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 愛知県がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
夏目 誠治 愛知県がんセンター(研究所), 分子診断TR分野, 研究員 (10813280)
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研究分担者 |
細田 和貴 愛知県がんセンター(研究所), がん情報・対策研究分野, 研究員 (00728412)
田口 歩 愛知県がんセンター(研究所), 分子診断TR分野, 分野長 (50817567)
谷 眞至 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (60236677)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 大腸癌 / 肝転移 / in vivo selection / PDXモデル / プロテオミクス / 多層オミクス解析 / 細胞表面タンパク質 / リン酸化タンパク質 / 高肝転移性細胞株 / in vitro転移モデル |
研究開始時の研究の概要 |
大腸癌肝転移の分子生物学的な知見は集積しつつあるものの、決定的な治療法の開発には至っていない。本研究では、マウス大腸癌細胞株からin vivo selectionにより樹立した高肝転移性亜株・低転移性亜株(in vitroモデル)と、外科手術時に採取された大腸癌原発巣と肝転移巣から作成した患者腫瘍組織移植(PDX)モデル(in vivoモデル)を用いて、細胞表面タンパクに重点を置いた網羅的な空間プロテオーム解析を行う。これにより、大腸癌肝転移の分子機構を解明するとともに、大腸癌肝転移巣に特徴的な細胞表面タンパク分子を同定し、大腸癌肝転移を制御するための新規分子標的治療法を開発する。
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研究実績の概要 |
大腸癌肝転移に対する最も有効な治療法は手術による切除であるが、根治的切除が可能であった症例においても、5年生存率は約40%と難治である。ゲノム解析技術の目覚ましい発展にもかかわらず、分子標的治療の大腸癌肝転移への貢献は限定的であり、革新的なアプローチによって大腸癌肝転移の克服に取り組む必要がある。本研究では、マウス大腸癌細胞株からin vivo selectionにより樹立した高肝転移性亜株・低転移性亜株(in vitroモデル)と、外科手術時に採取された大腸癌原発巣と肝転移巣から作成した患者腫瘍組織移植(PDX)モデル(in vivoモデル)を用いて、細胞表面タンパク質(サーフェスオーム)解析とリン酸化タンパク解析による活性化シグナル経路同定を中心とした多層オミクス解析を行う。 これにより、大腸癌肝転移の分子機構を解明するとともに大腸癌肝転移を制御するための新規分子標的治療法を開発する。現在までに、大腸癌原発巣66例、肝転移巣26例からPDXモデルを作成した。このうち5症例においては、原発巣と肝転移巣のペアとして作成できた。さらに32症例において患者腫瘍由来細胞株(Patient-derived cells; PDC)を樹立した。また、マウス大腸癌高肝転移性亜株・低転移性亜株の多層オミクス解析データと、大腸癌原発巣・肝転移巣由来PDX腫瘍の多層オミクス解析データから、肝転移分子シグネチャを同定した。現在、肝転移分子シグネチャを構成する一群の転移関連分子について機能解析を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在までに、大腸癌原発巣66例、肝転移巣26例からPDXモデルを作成した。このうち5症例においては、原発巣と肝転移巣のペアとして作成できた。さらに32症例において患者腫瘍由来細胞株(PDC)を樹立した。また、マウス大腸癌高肝転移性亜株・低転移性亜株の多層オミクス解析データと、大腸癌原発巣・肝転移巣由来PDX腫瘍の多層オミクス解析データから、肝転移分子シグネチャを同定した。現在、肝転移分子シグネチャを構成する一群の転移関連分子について機能解析を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
PDXモデルの作成を継続するとともに、転移関連分子について、市販のヒト大腸癌細胞株または患者腫瘍由来細胞株(PDC)を用いて機能解析を進める。
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