研究課題/領域番号 |
21K07168
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
金子 美華 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (00323163)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 抗体創薬 / CasMab / 腫瘍特異的 / 抗体医薬 / 腫瘍型糖鎖構造 |
研究開始時の研究の概要 |
Cancer-specific monoclonal antibody (CasMab) 法とは、がん特異的な反応性を示す抗体を樹立する方法として開発した独自技術である。本研究課題では、がん細胞、正常細胞で共に発現しているタンパク質を標的とし、(1)既に抗体医薬が開発されているがより優れた抗体が求められるもの、または(2)抗体医薬が存在しない新規のものを標的分子として、がん特異的抗体の樹立を目指す。樹立したがん特異的抗体を利用し、腫瘍型糖鎖構造の実態を解明し、腫瘍型標的分子のがん細胞形質への関与を解析する。さらに、がん特異的抗体の抗体医薬開発の可能性を検証する。
|
研究成果の概要 |
本研究課題では、がん細胞、正常細胞の両方に発現しているタンパク質を標的とし、既に抗体医薬が存在するが更なる進化を遂げた抗体が要求されるもの、または、そもそも抗体医薬が存在しない新規分子などを対象として、がん特異的抗体の樹立を目指した。 樹立したがん特異的抗体の性状解析として、種々のアプリケーション(FACS, WB, IHCなど)への有用性を検証し、また、腫瘍特異性を担うエピトープを解明した。さらに、がん特異的抗体の抗体医薬開発の可能性を、抗体依存性細胞障害活性(ADCC)や保体依存性細胞障害活性(CDC)などの抗腫瘍効果を指標として検証した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、がん治療の抗体医薬の標的分子は、がん細胞に発現している分子か、免疫チェックポイントに関与する分子が主である。がん細胞に発現している分子については、正常細胞にも発現しているものが多く、正常細胞上の標的分子は認識せずに、がん細胞上の標的分子のみを認識する抗体は、重大な副作用を避けられることが予想され、医薬品として非常に期待される。我々はがん細胞に特異的な反応性を示すモノクローナル抗体作製技術(CasMab法)を開発し、細胞表面に発現している膜タンパク質に対し、がん細胞のみを攻撃する抗体を作製することが可能となった。本研究により副作用の少ない抗体医薬や免疫療法の開発が可能になる。
|