研究課題/領域番号 |
21K07169
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高橋 雅信 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (00447161)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 大腸がん / BRAF / BRAF阻害薬 / non-coding RNA / 治療開発 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、①BRAF変異大腸癌におけるMcl1阻害薬の治療応用のための、特にin vivoでのproof of concept獲得、②BRAF変異大腸癌におけるmiRNA群やlncRNA群の同定と関連する標的遺伝子群を含めた新規治療標的分子の同定、を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、①BRAF変異大腸癌におけるMcl1阻害薬の治療応用、②BRAF変異大腸癌発がんにおけるmiRNA群やlncRNA群の同定と関連する標的遺伝子群を含めた新規治療標的分子の同定、であった。 申請者らは、BRAF変異大腸がん特異的に、miR-193a-3pががん抑制的に働くことをin vitroの解析にて初めて明らかにし既に報告している(Takahashi H et al., BMC Cancer 2017;17:723)。さらに申請者らは、miR-193a-3pの癌細胞内過剰発現が、in vitroにおいてMcl1による殺細胞性効果を高めること、またその効果増強の機構に、miR-193a-3pの標的であり抗アポトーシスタンパク質の1つであるMcl1の抑制が密接に関与していることを見出した(Hiraide S et al. Cancer Sci. 2021 112:3856-3870.)。Mcl1阻害薬のBRAF阻害薬+MEK阻害薬+抗EGFR抗体への細胞増殖抑制増強効果を各種培養がん細胞株を用いてin vitro, in vivo での実験を開始している。 また、BRAF変異大腸がんにおけるBRAF阻害薬+MEK阻害薬+抗EGFR抗体の治療効果を増強しうるMcl1以外の新規標的分子を探索するため、CRISPER-CAS9技術を用いたin vitroでの遺伝子スクリーニングの実験を開始している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
申請時の計画の中での令和3年度分に関しては、概ね計画通り達成しているため。
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今後の研究の推進方策 |
現在BRAF阻害薬の効果を増強する遺伝子ノックダウンの候補を吸う遺伝子に絞っている。ヒト大腸がん細胞での、細胞増殖、アポトーシス誘導、浸潤・転移などに関わる機能解析網羅的プロテオーム解析などを行い、新規治療開発のための分子基盤機構解析を進める。
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