研究課題/領域番号 |
21K07173
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
吉田 孟史 金沢大学, ナノ生命科学研究所, 特任助教 (60635100)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 細胞外小胞 / ホスファチジルセリン / フローサイトメトリー / リキッドバイオプシー |
研究開始時の研究の概要 |
生体内のほとんどの細胞が分泌する直径30-150 nmの細胞外小胞(sEV)は、がんや神経変性疾患など様々な疾患への関与が明らかとなりつつある。しかしながら、非常に小さな粒子であるsEVを1粒子レベルで検出・解析することは困難であり、疾患診断への応用や基礎研究の発展が遅れている。フローサイトメトリーは、細胞に発現する複数のタンパク質を一細胞毎に検出可能であるが、ナノサイズのsEV検出への応用は確立されていない。本研究は、高純度sEV精製技術や高感度sEV検出技術を組合わせることでフローサイトメーターを用いたsEV解析技術を確立する。
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研究成果の概要 |
本課題ではフローサイトメトリーを用いて細胞外小胞(sEV)を特異的かつ高感度に定量する方法の構築に取組んだ。抗体染色したsEVから未結合抗体を洗浄する方法について検証した結果、サイズ排除クロマトグラフィー法やTIM4アフィニティー法が洗浄法として適していることを明らかにした。このsEVのフローサイトメトリー解析系をがん細胞分泌sEVの解析やsEVの産生経路の解析などに利用することで、レアポピュレーションの高感度検出やsEVの多様性解析を実現した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん、神経変性疾患、免疫など様々な疾患で、細胞が30-150 nmのサイズの細胞外小胞(sEV)を介してタンパク質や核酸などの情報を伝播することが知られており、sEVは創薬標的や診断マーカーとして注目されている。本課題は、sEVに搭載されたタンパク質や核酸を一粒子レベルで解析する技術の開発に成功した。これにより、血液などに微量に存在する疾患由来sEVの高感度検出や疾患関連sEVの産生経路の特定が可能となり、sEVを標的とした診断や治療薬の開発が加速すると期待される。
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