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ヒト型人工リンパ組織の開発と腫瘍への免疫療法の応用

研究課題

研究課題/領域番号 21K07174
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関京都大学

研究代表者

小林 由佳  京都大学, 医生物学研究所, 特定助教 (00433590)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードリンパ組織 / ストローマ細胞 / T細胞 / B細胞 / ケモカイン / 抗腫瘍活性 / 三次リンパ組織 / ヒト免疫反応 / がん免疫 / 腫瘍免疫
研究開始時の研究の概要

免疫機能を担う二次リンパ組織(リンパ節、脾臓など)の不可逆的な機能低下、消失あるいはリンパ組織の喪失は生命を危機に陥れる。その危機の克服にはリンパ組織の根本的な再生、再構築が重要な手段となる。近年、種々の臓器、組織を再構築したオルガノイドの作成とその臨床応用に向けた研究が盛んに行われている。一方、免疫組織の再生あるいはリンパ組織オルガノイドの構築に向けた研究は世界的にも始まったばかりであり、わが国では申請者のグループを除いては殆ど見当たらない。本研究は、生体内あるいはin vitroにおいて長期に亘り免疫機能を発揮できるヒト型リンパ組織の人工的構築法を確立し、その免疫誘導能を証明する。

研究実績の概要

免疫機能を担うリンパ組織等の不可逆的な機能低下、消失、あるいはリンパ組織の喪失は生命を危機に陥れる。その危機を回避するためには、リンパ組織の根本的な再生あるいは再構築が重要な手段となる。近年、様々な臓器・組織を再構築したオルガノイドの作製とその臨床応用に向けた研究が盛んになりつつある。その一方で免疫組織・臓器の再生あるいはリンパ組織のオルガノイドの構築に関する研究は世界的にも始まったばかりである。また、近年の国内外におけるがん研究により、摘除がん組織に三次リンパ組織が見られる場合、そのがん患者の予後が比較的良好であることが明らかになりつつある。このような知見からも、安定的な免疫組織を人工的に再構築する技術の確立は、がんに対する免疫能を高め、更に免疫制御の最適化による難治性疾患の治療にも役立つことが期待される。
本研究では重度免疫不全マウス生体内にヒト細胞を用いて人工リンパ組織を構築し、その機能解析を目的としている。2021‐2023年度を通して、重度免疫不全マウス生体内において抗原特異的ヒト免疫応答誘導能を発揮し、かつ安定に維持されるヒト型人工リンパ組織構築法の改良、及びその機能解析を行った。3年間の研究期間で、液性免疫のみならず、細胞性免疫に寄与しうる組織の構築法の基盤を確立した。研究期間中に受けた「先進ゲノム支援」で得られた結果を基により詳細な組織構造、細胞構成の解析を行うべく、研究を継続している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

免疫不全マウス生体内に構築したヒト型人工リンパ組織を構成するストローマ細胞及び免疫細胞の性状を詳細に解析するために、空間トランスクリプトーム解析を行った。解析結果よりさらに細部にわたる考察の必要性が生じたために、計画より時間を要することとなった。

今後の研究の推進方策

研究期間中に行った空間トランスクリプトーム解析の結果を基に、より解像度の高い解析を実施できるように、先進ゲノム支援の申請を行う予定にしている。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Analysis of various human immune responses by applying the human-type artificial lymphoid tissues2022

    • 著者名/発表者名
      小林由佳、渡邊武、河本宏
    • 学会等名
      第51回日本免疫学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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