研究課題/領域番号 |
21K07176
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
犬伏 祥子 神戸大学, 医学研究科, 特命講師 (60585959)
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研究分担者 |
谷野 裕一 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (50285392)
國久 智成 神戸大学, 医学部附属病院, 特命講師 (50839800)
馬場 基 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (90724980)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | exosome / 細胞外小胞 / 乳癌 / 涙 / miRNA / 乳がん / エクソソーム / 細胞外小胞体 |
研究開始時の研究の概要 |
乳がんは日本人女性の中でも最も多いがんであり、日本においては死亡者数も増加を続けて いる。近年、乳がん検診によるがん検診も実施されているが、より簡便で侵襲の少ない検診方法が望まれている。そこで申請者は侵襲性が少なく、簡便にサンプルが採取できる涙を利用した検診方法ができないかと考えた。申請者はすでに転移性乳がん患者の涙液由来エクソソーム中にoncogenic miRNAとして知られるいくつかのmiRNAが高発現していることを明らかにしている。本研究では、涙が乳がんの早期診断に利用できる体液サンプルの一つとして有用であることを明らかにする。
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研究実績の概要 |
乳がんの死亡率は上昇の一途をたどっており、現在では日本人女性の11人に1人が乳がんにかかるといわれ、早期発見により適切な治療が行われれば良好な経過が期待できるといわれているものの実に年間約13.000人の女性が乳がんでなくなっており、その対策は急務である。一方で乳癌の発症延齢は40歳代と 60歳代後半と2つのピークがあり、40代~50代女性のがん死亡原因の第1位である。そのため40歳から健診が勧められているが、乳がんの検診率は約40%と先進国の中で最も低い。仕事や育児、介護などに追われている40代~50代女性には検診に行くこと自体のハードルの高さが問題となっている。近年はさまざまな体液を用いたがんの早期診断研究がなされており、その社会実現性も高いと考えるが、血液はやはり侵襲性が高く、尿は女性にとって心理的侵襲性も少なくないといえる。特に乳がんや子宮頸癌などは20-30代女性で急増しており、20代からのがんの早期診断という点で、より気軽に採取が可能である体液サンプルを利用した早期診断方法が必要であると考え、涙に着目した。申請者らは乳がん転移患者から涙液由来エクソソームを採取し、oncogenic miRNAが高発現していることを明らかにした。しかし、この涙液由来エクソソーム内にがん細胞から放出されたエクソソームが含まれているのかなど涙液の有効性について疑念は拭えない状態であった。そのため、涙液にがん細胞由来エクソソームが含まれており、涙液エクソソームががんの早期診断に有用であることを明らかにする必要があると考え本研究の着手した。 22年度は96例の術前術後の乳がん患者の涙サンプルおよび血清サンプルを採取し、マイクロアレイ解析を実施した解析結果をもとに順次解析を実施している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
96例の術前術後の涙および血清サンプルを採取し、順次解析を実施している。
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今後の研究の推進方策 |
得られた涙サンプルおよび血液サンプルを用いて各サンプルのエクソソームに含まれるmiRNAの解析および、エクソソーム表面たんぱくについて解析を行い、早期診断を可能にする、乳がんのエクソソームマーカーの同定を実施する。
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