研究課題/領域番号 |
21K07183
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
渡部 洋 東北医科薬科大学, 医学部, 特任教授 (80231009)
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研究分担者 |
竹原 和宏 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター(臨床研究センター), その他部局等, 部長 (20510374)
刑部 光正 岩手医科大学, 医学部, 特任准教授 (60400561)
齋藤 俊章 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 婦人科部長 (80162212)
有田 通恒 東邦大学, 医学部, 助教 (80307719)
小林 陽一 杏林大学, 医学部, 教授 (90205493)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 卵巣癌 / マイクロサテライト不安定性 / EMAST / MSH3 / p53 / DNAミスマッチ修復 |
研究開始時の研究の概要 |
上皮性卵巣癌におけるDNAミスマッチ修復異常について、従来のマイクロサテライト安定性癌、低頻度マイクロサテライト不安定性癌、高頻度マイクロサテライト不安定性癌に加えて新たなマイクロサテライト不安定性のカテゴリーである選択的4塩基反復配列マイクロサテライト不安定性(EMAST)を加えた解析から、上皮性卵巣癌を分子病理学的に新規分類を行い、EMAST癌の発生要因、EMAST癌の臨床病理学的特徴、およびEMAST癌に対する免疫チェックポイント阻害薬の有効性について基礎的および臨床的に検討を行う。
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研究実績の概要 |
1.上皮性卵巣癌におけるMSIの頻度は3~5%程度であり、免疫チェックポイント阻害薬の適用可能施症例は極めて少ない。2.現在のDNAミスマッチ修復機能異常はMutα機序によるの判定のみが行われているが、Mutβ機能異常に起因するEMASTの頻度が多いことが判明した。3.EMAST卵巣癌は明細胞癌、漿液性癌に多く、PDL-1発現を認める症例が確認された。4.EMASTの発生にはp53変異症例の低酸素刺激およびMSH3変異が関連していると推定された。5.抽出例の解析ではこれまでに報告されていないMSH2のpathogenic mutationが確認された。以上の結果から、EMAST症例全例の解析を行うため、現在未解析症例に対して次世代シークエンサーによるMSH3およびp53変異の追加解析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
MSH3およびp53の変異解析に時間を要しているため。
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今後の研究の推進方策 |
現在実施中のMSH3およびp53変異解析が終了次第、現時点までの研究結果を論文化する予定。
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