研究課題/領域番号 |
21K07196
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
古嶋 昭博 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 准教授 (20161903)
|
研究分担者 |
野口 和浩 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (90578816)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | theranostics / 高感度CCDカメラ式光イメージングシステム / CsI固体シンチレータ / 平行孔コリメータ / シンチレーションイメージング / α線核種 / astatine-211イメージング / γ線・X線シンチレーションイメージング / 固体シンチレータ / チェレンコフ光イメージング / 蛍光・発光イメージングシステム / astatine-211 / CsIシンチレータ / 分子イメージング / チェレンコフ光 / ベータ線 / アルファ線 |
研究開始時の研究の概要 |
最近、放射線によるがんの治療法として、α線やβ線の放射性核種(RI)によるRI内用療法が注目されている。これまで申請者は、β線が物質内で発生させるチェレンコフ光のイメージング研究やγ線を併用した独創的なイメージング技術を開発してきた。本研究では、これらのイメージング技術をα線核種にも応用して、RIによる画像診断と治療の融合(theranostics)研究を支援するため小動物リアルタイムin vivoイメージングの技術開発を行う。本研究で得られる成果は、RI内用療法における新薬開発や治療効果の有効性を確認するための小動物分子イメージング実験に寄与できると期待される。
|
研究成果の概要 |
申請者はこれまで、生きた小動物のリアルタイムイメージング実験が可能な高感度CCDカメラ式光イメージング装置でCsI固体シンチレータを用いた独自のγ線・X線のシンチレーションイメージング法を開発してきた。本研究において、低エネルギー特性X線と中エネルギーγ線を出す2種類の線源(Tl-201、In-111)に対してこの方法にさらに特別に設計・試作したタングステン製コリメータの使用を検討した結果、マウス等の体内に存在する放射性核種を深さに依存せずに高い空間分解能(解像力)で体外より光イメージングできるという成果が得られた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
最近、α線やβ線核種を用いたRI内用療法による放射線治療に画像診断を融合させたtheranosticsが国内外で盛んに行われるようになってきた。特にアスタチン211(At-211)は今後の日本でのRI内用療法において注目されているα線核種の一つである。本研究で開発したシンチレーションイメージング法により、汎用の小動物用CCDカメラ式光イメージング装置で簡便にリアルタイムにAt-211のイメージングができれば、本研究成果はマウス等のAt-211に関するtheranostics研究をさらに支援できる技術になることを示したことに学術的意義がある。
|