研究課題/領域番号 |
21K07197
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 山陽小野田市立山口東京理科大学 |
研究代表者 |
宮本 和英 山陽小野田市立山口東京理科大学, 薬学部, 教授 (10415317)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ユビキチン化 / ユビキチン / バイオマーカ |
研究開始時の研究の概要 |
ユビキチン化を高精度・定量的に計測できる検出システムの構築に向けて、蛍光偏光法を活用したユビキチン化の度合いの検出を検討する。血清サンプルに最適な検出・測定条件を検討し、白血病の診断・病態把握の可能性を調査する。
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研究成果の概要 |
E2(ユビキチン結合酵素)は生体内のユビキチン化反応を構成しており、白血病、乳がん、大腸がん等、様々ながん疾患と深く関与している。E2活性は、その反応の複雑さ故に、がんの病態を捉えるために利用されてこなかった。私は最近、人工的に設計したE3によって、簡便にE2活性を検出できるシステムの開発を行ったきた。本研究では、蛍光標識した人工E3とE2との相互作用を蛍光分光法で詳細に解析した。E2の違いにより、それらと結合したときに人工E3の蛍光強度に明らかな違いを観測できた。また、蛍光偏向度法で、人工E3とE2との結合を検出できることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、独自開発してきた人工E3を活用し、このユビキチン化能を蛍光偏光度から、迅速かつ高精度に検出できるシステムを研究開発する。がん治療前に適切な薬剤を選択できる診断法があれば、患者への危険性や負担を軽減でき、無駄な薬剤の使用も避けることができる。国民医療費の抑制に繋がる筈である。本方針は、現代のニーズに合致しており、効率的でスマートな医療を叶える技術として有用であることは間違いない。このような革新的な疾患の判断、病態把握のできる新診断法の開発を実現していきたい。
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