研究課題/領域番号 |
21K07224
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 城西大学 |
研究代表者 |
渡辺 知恵 城西大学, 薬学部, 教授 (30737747)
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研究分担者 |
安藤 祐介 城西大学, 薬学部, 助教 (10805881)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | リンパ管 / リンパ節 / リンパ液 / 核酸医薬 / VHH / 白血病 / B細胞 / 悪性リンパ腫 / 核酸製剤 / リンパ経路 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、抗体医薬の目覚ましい発展とともに、種々の癌腫において抗癌治療による5年生存率は改善しているが、悪性リンパ腫の一種であるB細胞性腫瘍においては、未だ寛解後の再発を完全に制御することは難しい。その一因として、悪性リンパ腫は、血管のみならず血行性の治療薬が到達しにくいリンパ管を介して全身に転移することが挙げられる。そこで本研究では、再発性悪性リンパ腫の完全根治を最終目標とし、リンパ移行性を備えた細胞性腫瘍標的型新規核酸製剤の創製を目指す。これにより、血行性薬物分布では送達されにくい組織に薬物を十分に送達させ、悪性リンパ腫に対する治療効果の改善や、その再発を防止することが可能になると期待される。
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研究実績の概要 |
本研究は、再発性悪性リンパ腫の完全根治を最終目標とし、リンパ移行能を有するB細胞性腫瘍標的型の新規核酸医薬創製による新たな悪性リンパ腫治療法の確立を目指し、1, 核酸製剤のプロトタイプの試作、2, In vitro評価系を用いた腸管透過性の検討、3, In vivo投与によるリンパ移行性の検討を行う予定である。 年次計画に従い、核酸製剤のプロトタイプの試作を行う過程において、B細胞性腫瘍に対する標的効果を達成する為のB細胞表面抗原分子に対するVHH抗体部分の構築を終了しており、本年度はさらに抗体の親和性の評価やリンカ―配列の最適化等の検討を進行させている。また、モデル抗体を用いてリンパ移行性の詳細な検討を行い、プロトタイプのリンパ移行性最適化およびIn vivo投与によるリンパ移行性の検討の基盤としての知見取集を継続している。さらに、in vitro 評価系を用いた腸管透過性の検討の過程において、腸管粘膜再構築モデルの改善とその評価を継続して行い、腸管透過性促進キャリアーの選定を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は、核酸製剤のプロトタイプの試作、核酸製剤の体内送達に関わるキャリアーの選定・評価・検討、in vivo投与による有用性の検討から構成されており、各研究パートごとに、概ね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
抗体・核酸製剤のリンパ移行性の体内動態に関する実験において、予想以上の知見が得られてきており、今後、さらに基盤的知見を蓄積しつつ、核酸製剤のプロトタイプの試作と評価を推進していく予定である。
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