研究課題/領域番号 |
21K07234
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
那須 亮 千葉大学, 大学院医学研究院, 講師 (30466859)
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研究分担者 |
岩立 康男 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (70272309)
本橋 新一郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (60345022)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | がん免疫 / CD69 / 腫瘍特異的CD8T細胞 / 所属リンパ節 / 幹細胞様CD8T細胞 / 分化型CD8T細胞 / 腫瘍内CD8T細胞分化 / 腫瘍内T細胞分化 / がん免疫療法 / 1細胞解析 |
研究開始時の研究の概要 |
幹細胞様CD8T細胞は、PD-1/PD-L1免疫チェックポイント阻害剤の標的であることが明らかにされ、抗腫瘍免疫応答の要として重要視されている。本研究は主に、腫瘍内CD8T細胞の1細胞RNA-seq解析を行い、幹細胞様CD8T細胞の維持と分化のメカニズムを明らかにすることを目的としている。さらに、幹細胞様CD8T細胞の新規制御因子を探索し、腫瘍内T細胞分化の理解に基づく新規がん免疫療法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は申請者らが新たに見出した標的分子であるCD69の機能に着目し、stem-like CD8T細胞の維持と分化のメカニズムを明らかにすることを目指した。腫瘍特異的CD8T細胞を対象とした1細胞RNA-seq解析の結果から、CD69欠損は転写因子TOXの発現を抑制することにより、所属リンパ節におけるstem-like CD8T細胞からterminally differentiated CD8T細胞への分化を促進していると考えられた。従って、CD69は所属リンパ節のCD8T細胞分化を制御する全く新しいタイプの治療標的であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者らが新たに見出した標的分子であるCD69に着目した本研究は、国内外を通じて類似の研究がない独自で独創的な研究である。腫瘍所属リンパ節の腫瘍特異的CD8T細胞を治療標的とする免疫療法は、様々ながん種に対して有効な可能性があると考えている。今後、我々の知見からCD69を標的とした抗腫瘍効果の高いCD8T細胞分化を誘導する新規がん免疫療法が開発され、がん治療に新たな局面が拓かれることを期待している。
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