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次世代CAR-T細胞療法開発に応用可能なエピトープスプレッディング誘導機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 21K07242
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関山口大学

研究代表者

安達 圭志  山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (40598611)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードエピトープスプレッディング / がん / CAR-T細胞 / IL-7 / CCL19 / 樹状細胞 / 他系(アロ)
研究開始時の研究の概要

1. 本申請研究で使用するマウス腫瘍株を樹立するため、CARの標的分子やモデル抗原を一細胞に同時に発現させるレトロウイルスベクターを作製する。
2. 複数種のマウス腫瘍細胞株に遺伝子導入を行い、細胞株を樹立する。
3. 2 で樹立した細胞株を用いて担がんマウスを作成し、7×19 CAR-T細胞あるいは従来型CAR-T細胞をそれぞれ移入して、エピトープスプレッディングの誘導をin vivo系で比較検討する。
4. CAR-T細胞投与後に担がんマウスから脾臓、あるいはリンパ節を摘出して、T細胞と樹状細胞を中心に、エピトープスプレッディング誘導機構をex vivo系で解析する。

研究成果の概要

現状のCAR-T細胞療法は、がんの大部分を占める固形がんに対して有効性が乏しいという問題点が指摘されており、この問題点を克服するメカニズムとしてエピトープスプレッディング(ES)に着目して研究を行った。
独自に開発したCARと共にIL-7とCCL19を一細胞に同時に発現する次世代型CAR-T細胞(7×19 CAR-T細胞)を担がんマウスに投与すると、腫瘍組織、腫瘍所属リンパ節双方にクロスプレゼンテーション能を有する樹状細胞が集積し、ESが誘導されて抗がん効果が発揮されることが明らかとなった。また、他系マウス由来の7×19 CAR-T細胞は宿主から拒絶されるがESを誘導し、抗腫瘍効果も認められた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

がん治療において近年著しい進展をみせているものに、がん特異的キメラ抗原受容体(CAR)を遺伝子導入したT細胞を移入するCAR-T細胞療法がある。しかし現状のCAR-T細胞療法は血液がんには高い治療効果を発揮する一方、がんの大部分を占める固形がんに対しては有効性が乏しいという問題点が指摘されており、その主要な原因の一つとして固形がん組織内においてCARの標的抗原の発現が時空間的に不均一であるという点が挙げられている。本研究の成果は、その抗原発現の時空間的不均一性を克服するメカニズムとしてESに着目して解析することで固形がんに対して効果的な次世代CAR-T細胞療法確立のための基盤となるものである。

報告書

(1件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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