研究課題/領域番号 |
21K07245
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
高木 秀明 宮崎大学, 医学部, 客員研究員 (10719628)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 形質細胞様樹状細胞 / ん免疫応答 / がん免疫応答 / がん免疫 / がん微小環境 / がん免疫抑制機構 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、野生型(WT)マウス、Siglec-H欠損マウス、pDCs特異的消失マウスへ卵白アルブミン(OVA)発現組換えマウス悪性黒色腫細胞株(B16-OVA)を背部に移植する担がんマウスモデルを用いて「がん環境下でのpDCsの機能特性」ならびに「pDCsのSiglec-Hを介するがん免疫応答制御」を明らかにする。さらに、同モデルに対する抗Siglec-H機能阻害抗体のがん進展制御効果と作用機序について明らかにする。
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研究成果の概要 |
形質細胞様樹状細胞(pDCs)はウイルスや自己の核酸を認識するエンドソーム内Toll様受容体 (TLR)7とTLR9のみを高発現し、多量のI型IFN(interferon)を産生する高度に専門化した免疫細胞である。それ故、pDCsはウイルス感染防御免疫応答やI型IFN関連自己免疫疾患と炎症性腸疾患の病態発症に重要な役割を担うのみならず、免疫寛容の誘導に関与することが明らかになりつつある。本研究では、これまでに不明であった『がん免疫応答における“pDCs機能”の意義』を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は「pDCsの免疫寛容原性に基づくがん免疫寛容の成立」の観点から、『がん免疫抑制機構』に関わる新たな概念を提唱可能であり、当該領域の発展へ積極的に貢献できることが予想される。さらに、本研究成果の将来展望では、科学技術イノベーション創出として、“pDC機能”を標的とした機能阻害抗体等の分子標的創薬の研究開発が“革新的ながん免疫治療戦略”を導くことが可能となる将来的な医療応用に繋がることが強く期待される。
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